(省エネ、エコへの取り組み)

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1.このページを作った目的

 有機・無農薬ないし低農薬農法は大変手間がかかる。が、食費の負担も考えれば、農作物は「適正価格」でなければならない。我々も省力化・省エネに取り組むことが最重要課題になる。効率が悪く生産性の低い農業の、生産性を高める努力をしないと百姓に明日はない。これからはどんな職業でも知恵と汗を出さないと生き残れないでしょう。
 私の「作戦」には特に目新しいものはないかもしれません。しかし、「アイデアは実行してこそ価値がある」と、資格三冠王の黒川康正氏や、地球物理学者の竹内均氏も言っています。今後どのように「実行」していくかを見守っていただきたいと思います。
 一番気をつけなければいけないのは、今のような農業にしてしまったのは目先だけ考えた安易な「省力化」つまり「工業化」だということ。農家の労力を減らし、収量を上げるために農薬や機械が開発されてきた。その恩恵は否定できないが、農作物は「食品」ではなく、「商品」になってしまい、健康的な本来の農作物は忘れ去られてしまった。私の省力化・省エネは、自然を損なわないものでありたいと思う。廃物利用も私の重要なポイント。

2.問題と対策

 農業における私の現在の問題点はリストアップすればきりがない。エンジニア時代、問題解決はビッグスリーについて対策するのが効率的だと学んだ。つまり、問題点の上位20パーセント (だいたい3つ)の中に80パーセントの重要性があり、これを解決すれば8割方解決される。残りをいくらいじっても、たいした改善はされない。 これは「パレトーの法則」「22:78の法則」ともいわれるもので、今までいろいろなところに応用してきた。現在の上位20%は次のとおりである。

問題点  対策(コメント
A.道具置き場が整理されておらず、仕事を始めるまでに時間がかかる 1.棚・ボックスなど、収納設備を整える。
2.決まったところに決まったものを置くようにする。
 収納設備があっても、使ったものを元の位置に戻す習慣がまだついていない。
B.原則除草剤を使わないので、雑草対策に時間がかかっている  雑草も神様が必要と考えて存在させたものである。基本的には作物が優勢になっている限り雑草はそのままにしている。また、「土は裸を嫌う」そうだから、土をおおう対策が必要である。できるだけ一石二鳥以上になる方法を選ぶ。いずれも欠点はあるので、「適材適所」、「組み合わせ」が必要である。
1.雑草をはやすくらいなら野菜・牧草などを植えて利用する。
 野菜の場合はその手入れにさらに時間がかかる。
 草生栽培は現在、ソルゴ、ナギナタガヤ、ヘアリーベッチ、エンバク、クローバーなどで実験中。
 いずれも問題点があり、今はクラピアの実験中。
2.ほとんど無料に近い未発酵の有機物を敷いて除草する。
 ヌカ:多少コストはかかるが、発酵後は有効な有機肥料になる。
 もみ殻:大量に敷き詰めると水を通さなくなり、幼木が枯れた。
 オガコ・カンナクズ:「モンパ病」の恐れがあるから大量には使えない。
 青草:野菜の元に敷くと「害虫の巣」になることがある。
 鶏糞:ミカンは味が確実に悪くなるから使えない。
3.インド袋・ワラ・ゴザ、などを敷き詰める。
 土に帰って、害のないものに限られる。
 インド袋は薄い1枚だと草が生え、2枚重ねると水を通さず失敗。
 
廃物利用だと必要量がそろわないが、徐々に埋めていけばよい。
4.バーナーで草も種も焼く。その後、1〜3の対策をする。
 火事の危険がある。
 灯油や草が燃えるときのガスで気分が悪くなる。
 草刈機よりはるかに時間がかかる。 
5.草刈機で刈り取ってからEMぼかしをまく。
 重労働(特に農繁期や夏の草刈)で振動病・難聴や怪我の危険も大きい。
 刈り取っても雑草はすぐに生えてくる。

《2014.8.2追記》
 除草対策については特にここ数年悩みながらいろいろな実験を繰り返してきた。2006年に左耳の後ろの脳皮質下出血で3週間入院した時は田畑が草ぼうぼうになり、やむを得ず畑周辺の農作物に影響のないところで除草剤散布。以来、除草剤の濃さを下げる工夫と実験が始まった。生育抑制作用を持つと思われる有機物で非農薬の除草剤を作って実験。それに農薬の除草剤を入れたらどうなるか、それぞれの倍率を変えて実験。2013年8月には未破裂動脈瘤の開頭手術でまた水田が草ボウボウになり、今年はその種のために草が生え手作業で引き抜いた。
 田畑が3倍になり、私も高齢者になって草引きや草刈り機での作業が大変になってきた。私だけの問題ではなく、私の死後、除草の問題を解決しなければとても百姓をやっていけない。自分の命や健康は自分で守らねばならない。結論として、耕作地は上の方針通り工夫を続けていくが、畑周辺など、非耕作地についてはやむを得ない時、最低限の農薬の除草剤を、生育抑制作用を持つ有機物に混ぜて行く、という方針だ。場所、草の状態、時期、などによっていろいろな雑草対策を組み合わせていきます。生産者としての良心を失わないように考えてきますので、信頼とご理解のほどよろしくお願いいたします。

C.動力噴霧器での散布に時間がかかっている 1.動力噴霧器を吐出量の大きい強力なものに替え、2人で散布できるようにする。
2.段々畑など、高い畑にはパイプを引き、ホースを何本かつないでおく。
3.タンクを大きくして途中での「液切れ」をなくす。
4.農薬散布を減らして軽装備で作業できるようにする。
 これらは実施済み。効果をあげている。
D.仕事が遅れがちで、仕事が仕事を生む 1.作業は100点を目指さず、80点で満足するようにする。
 百姓の仕事はやり出したらきりがない。完璧を目指すよりも、自分は80点で、他の人は60点で満足すれば作業時間は約半分で済む。遅れている仕事の場合は、必要最低限にしてともかく終わらせることだけ考える。
2.作業に制限時間を設ける。
 制限時間内にどれだけできるか、優先順位を考えながら作業する。時間内にできなかったものは割り切る。ずるずる仕事を持ち越すと結局仕事が増えることになる。時間制限を設けることには異議もあろうが、テストにしろ寿命にしろ、この世はすべて時間制限があることは否定できない。
3.人に任せられるところは人に任せる。
 子供たちにもできるだけ手伝ってもらう。トータルでコストダウンになるときは人を雇う。自分でできることは自分でやりたい性格だが、割り切るしかない。出費も痛いが、「遅れた仕事」の場合は放置するとますます仕事が仕事を生むので、「今」の時間給1000円はあとで10000円位の価値になる。
4.作業を重要度A,B,Cに分けてリストアップする。
 作業リストを印刷してシステム手帳に入れ、毎日チェックする。優先順、天気、作業時間による仕事の選択、段取りなどが一目でわかって便利である。作業項目は小単位にしたほうが段取りを組みやすく、達成感も味わえる。

3.実施例

 実施したものから写真を載せていきます。下から古い順。中にはばかばかしい失敗もありますが、参考になったと喜んでくれる奇特な方もいますので、リニューアルしました。

分類 写真 説明(日付)
ホ|スリ|ルのカバ|








 ホースリールカバー (2012.10)

 傾斜地の畑などに消毒、散水、液肥散布などをするとき、いちいちホースをつないで延ばせないので、水道のパイプを通しておいて何箇所かの分岐点に巻き取りリールを常設している。今回はそのカバーの作りなおし。初めは全体を軽くするために、リールぎりぎりの大きさにして塩ビ波板で屋根を作った。が、塩ビ波板は破れやすいので、次はポリプロピレンの衣装ケースを買ってきた。これは太陽に当たるとさらにもろいと思われたが、制作に時間を取られず、半年くらいはもつだろうと踏んだ。しかしほとんど使い物にならず、今回はトタンの波板を使うことにしたので、木も太く、大きなものになった。





1.製材屋さんでもらってきた材木で骨組みを作り、車屋さんでもらってきた廃油を塗る。





2.乾かす。





3.トタン板を傘釘で打って、リールにかぶせる。下には草抑えのトタンを敷いている。





4.ポリプロピレンの衣装ケースは2,3カ月でこんな風にボロボロになった。掴むとさらに割れるので、回収が大変。やっぱり使い物にならない。用途が違うというだけのことだが。





5.初代の塩ビ波板を使ったリールカバーとの比較。ドウブチという大きさの木を使ったので、軽いが弱い。塩ビ波板は割れやすい。今度のは縦横が1.5倍くらいあり、丈夫だが、カバーを取るのが重い。まあ、それほどしょっちゅう使うのではないから特に問題はないだろう。
土砂崩れ対策

 土砂崩れ対策ブロック (2012.06)

 2010年(2009年?)7月7日の《天の川の氾濫》、2011年の2度の台風・大雨で土砂崩れを起こした畑。とにかく道の上の畑が土砂崩れになって流れてくるので、私の畑だけでは対応できない。被害を最小限にするために道の石垣(前の土砂崩れで道が崩れた時の補修)の肩にブロックを並べた。この地区の土木委員には了解を得ている。左官さんに聞くと鉄筋はいらないとのことで、セメントだけで固定した。これで川のように流れてくる水の勢いを和らげることができるだろう。

 道の下は空洞に近くなっているようで、石垣の穴から水が噴き出て、土が浮いている。そこで、石垣の一番下の穴まで掘り下げてU字溝を並べ、水を集めて1m幅の川を作って流そうという《素人考え》。業者はだめだというが、前の修理がうまくいかなかったのだから、今度は自分の考えでやってみる。梅が終わったら今年こそは作業にかかる予定。上から流れてくる水を止めることはできない。どうしようもないものは受け入れて被害が少なくなるように流すしかないと思う。

 水害が続いて畑の整備が間に合わず、ブロックは2年ほど畑に積んでいた。何だか少なくなっている気がしていたが、いざ作業にかかると12個盗まれていた。足りない分を補充して完成させたが、農繁期の忙しいときに余計な時間を取られて情けなかった。うちの名前の入ったコンテナを堂々と使っている人もいる。こんな人には何を言ってもらちがあかない。U字溝は重くて2人なければ動かせないからお蔭様で2年たった今も盗まれていない。
 
小動物防護ネット  山芋対策 (2012.05)

 去年収穫した山芋を植えた。タヌキ、アライグマ、アナグマ、カラス、キジなどにやられないように対策するつもりだったが、植え終わったら日が暮れたので、そのままにして帰った。次の日、洗面器くらいの穴が掘られ、大きな山芋は食べられ、小さいのやしなびたのは放り出されていた。カラスやキジの仕業ではない。小動物防護ネットを買ってきてパイプにくくりつけ、様子を見た。入る気になれば入れるだろうが、ネットを張ると警戒して近づかないのではないかと期待した。ダメならもっときちんとした柵にするつもりだったが、とりあえずこれでOKのようだ。イノシシならこの程度では許してもらえない。カラスやキジ対策として、釣り糸の古いのを張り巡らせた。気のせいか、カラスはその後あまり見なくなった。
 知り合い2軒から種芋を譲ってもらって、抜けたところを植えなおした。山芋は高いから種屋さんでおいそれと買うことはできない。
防風ネット

 防風ネット (2012.04)

 去年、キウイの剪定を強くしてすっきりさせたら春に新しい枝が折れて枯れていた。烏か人間のいたずらかと思ったが、風のせいだろうと結論。今年は防風林代わりのビワの樹が1本枯れてさらに厳しい状態になったので、ビワの苗木が大きくなるまで、ネットを張ることにした。業者に頼むと、がっちりしているが数十万円かかるという。単管パイプも考えたが、今回は農業用パイプで挑戦してみた。L字鋼5.5mを90cmくらいに切ると1本当たり200円ちょっとになる。これを3か所打ち込んで縦のパイプを番線で結び付ける。縦パイプは5.5mのパイプを半分に切ったもの。横は5.5mと5.5mの半分をつないだ。両端はビワとマキの樹に結び付け、さらにキウイの棚との間につっかい棒を入れた。新たに買ったのはL字鋼、ネット、パッカー、パイプ留め金くらいで、しめて6000円。どうしても2人必要な時だけ家内に手伝ってもらった。

 下の写真は梅畑で、2010.01の写真で紹介した畑。ここは特に風が強く、竹を利用した防風壁はことごとく失敗。隣の畑は単管パイプと農業用パイプを組み合わせて、溶接している。プロかセミプロの仕事。上の写真同様、農業用パイプとL字鋼を使い、全体をL字型にするとともに、つっかい棒も多用した。今度は大丈夫…とオモウ。私が失敗しても百姓仲間は「やっぱりな」で済ましてくれる。うまくいった時は真似をしてくれたらいい。
道具  キッチンタイマーとデジタルオーディオ (2012.4)

 剪定作業というのは時間をかければきりがない。試験をはじめとして、何事にも《制限時間》はある。人生さえ無限ではなく、むしろ制限時間があらかじめ分からない厄介な代物。そこでタイマーを使って機械的に作業を切り上げるようにした。たいていは設定時間を30分にして、畑により樹により、1本、2本、3本30分としている。全体を見て、大事なところから剪定を始めるので、時間切れになってもそれほどの問題はない。写真は百均のタイマー。家電の量販店だと600円以上はする。農作業にもほかの作業にもキッチンタイマーはお勧めと思う。

 私は単純作業が苦手だ。ラジオは気に入った番組をやっていなければ時間の無駄。小さなスピーカら出る音は疲れる。ということでデジタルオーディオのウォークマンを買った。ヘッドフォンはオープンエアタイプと昔から決めている。ウォークマンはこれで7台目。出始めのカセットからMD、最近まで使ったデジタルオーディオまで愛用した。SONYから感謝状が届いてもよさそうだ。英語・中国語・落語をはじめ、音楽もたくさん。動画も入れようと32Gを買ったが、一般には8Gで十分と思う。





















































 多目的棚 (2012.4)

 ガレージの奥に動力噴霧機とタンクを置いている。棚の高さは軽四の荷物台に合わせ、一人で出し入れできるようにしていた。が、いつの間にか単車や他の荷物を置き始め、軽四が入れなくなった。そこで、2011年5月に単車4台分が下に入るような棚を作った。それでも送りの箱を作る時はガレージ一杯になって、あとはそのまま。
たまりかねてガレージのもう一方の壁側に多目的棚を作ろうと考えていた。テレビの《ビフォー・アフター》はよく見ていて、参考にさせていただいている。



1.全体画。左に単車置き場、奥に動噴とタンクがある。右側が今回作った棚で、天井の奥が今回追加した材木置き場。ガレージは鉄骨作りなので、鉄骨の柱に《万力》のようなもので厚さ3センチの板を止め、あとは木の柱の要領で棚を作った。棚の下の段は送りの荷物を箱に詰める、折り畳み式の台。棚には草刈り機をはじめとして、いろんな道具が置けるようにした。これくらいのスペースがあれば軽四は入る。天井の材木置き場は、4メートルクラスの長い木材の収納用に追加したもの。



2.ウレタン加工のコンパネを30センチ幅に切り、蝶番でつないで60センチ幅にした折り畳み式台。使うときは箱を置いたところのようにコンテナを下に置いて60センチに伸ばし、使わないときはその両脇のように折り曲げる。この3か所を使えば4メートル余りになり、箱は13個以上並べることができる。実際に使いながら改善していく。



3.右は草刈り機置き場。下から突っ込んで、首の部分を手前に傾けて持たせかける。6台あるから、2台ずつ収まるように長いビスで仕切りをしている。これで横に倒れることもないはず。




倉庫





































 多目的倉庫 (2012.3)

 この畑の古い倉庫が崩壊して5年にもなろうか。
肥料・工具などの物置、モノラック車庫、カラーオレンジの防鳥ネットをかぶせるためのパイプ枠、を兼ねて倉庫を作れという命令。
畑なので傾斜があること、風が強いこと、モノラックのレールが2股に分かれているからどちらから来てもぶつからないこと、などの条件がある。
 このあと、トユをつけてタンクに水を貯める、セメントで足場の重要なところを固めるなどの作業が残っている。素人でほかの仕事と並行してだからいっぺんにはいかない。



1.全体図。例によって筋交いをできるだけ入れている。例によって、単管パイプ、クランプ、トタンは再利用品。中古単管パイプは切断したものもあるので、今の長さをマジックで書いている。クランプはさびや部品をあらかじめチェックして修理し、コンテナに分別して入れている。古いトタンには防水シールを塗って穴をふさいでいる。後方に伸びているのは農業用パイプで、カラスよけのネットを張る。前方上に張っている板は、風でトタンがめくれないようにしたもの。これは今までの実験で結構効果があったテクニック。



2.内部。下には肥料を積むパレットをもらってきて置いた。
棚はウレタンを塗ったコンパネを45センチ幅に切って使った。今回お金を出したのはこれくらいで、あとは知り合いの製材屋さんから折々に廃棄木材をもらってきて貯めていたもの。



3.モノラック出入り口から見た図。傾斜地だから筋交いは重要になるが、モノラックにものを載せている時は何が起きるかわからないから、何回か入れてみて位置を決めた。トタン屋根の上の箱は、突き出た単管パイプの隙間から雨が入らないようにしたもの。接着剤が乾くまで、石を載せている。




プロ委託






















































 ヒノキの伐採 (2012.3)

1.鶏小屋用に借りた畑にヒノキが3本ある。
うち2本は高さ約20mで、下手に倒れると鶏小屋や倉庫を直撃する。
特に1本は中の一部が枯れている様子。
この畑を借りた時、倉庫にかぶさる大きな桜の木はプロに切ってもらった。
が、まだ土地は借りている状態なので、ヒノキは自費で切るべきか迷っていた。
ミカンの小木などを植えたらヒノキを倒す場所もなくなるし、鶏小屋を直撃したら大パニックになる。
ニワトリさんは人間のように、「ちょっとアパートにでも仮住まいして」とはいかない。
ここら辺が潮時と、いつものプロの方2人にお願いした。
経費を浮かせるために作戦を立てた。
写真は鶏小屋のある場所から坂の上のヒノキを見たところ。









2.坂の上から見たところ。
倒す方向の幹をえぐり取って、反対側にチェーンソーを入れている。
下から3分の1くらいのところにワイヤーが見える。
鶏小屋はもちろん、貸主さんの栗の樹も傷つけないようにとなると、上の野菜畑に倒すしかない。
許容範囲は60度くらいなので、クレーン車で引っ張る必要があるのではないかと心配していたが、いつものプロはワイヤーで引っ張って工夫すれば何とかなるという。
道路工事などを請け負っている土建屋さんはクレーン車を使っているが、昔ながらの職人さんは知恵と経験で勝負というところか。









3.1本目を倒したところ。
柿の木が1本折れたが、やむを得ない。
この枝を速やかに切って焼却場周辺に運び、職人さんの足場を確保するのが私の大事な役目。
焼却場はこの畑の中にすでに作っており、車で運び出す必要もない。
これで経費がずいぶん浮く。
買ったばかりのチェーンソーを振り回す私の《雄姿》は残念ながら写真撮影する人がいない。






4.2番目の木が倒れるところ。
この樹のほうが高く、有機肥料を作る倉庫や甘夏の樹を直撃しないように幹のえぐり取りとワイヤーの方向を違わせていた。
私の計算では甘夏の樹に多少触れるかもしれないと思っていたが、職人さんは今までの経験で絶対大丈夫という。
結局甘夏の樹から30センチのところまで来て、どちらも《面目》は保たれた。












5.1番目の樹は幹の直径が約70cm、2番目の樹は約50cmだった。
これを運ぶとなると重機や運送用トラックがいる。
2番目のヒノキは品質の良いもので、これなら売れると言ってくれたが、経費のほうがかかるでしょうということで、主枝(主幹?)の太い部分はすべて40cmから50cmの長さで輪切りにしてもらった。
これなら自家用軽トラックに積んで自分たちで何とか運べる。
業者の手を煩わせるのと、自分たちで処理するのとでは経費に大きな差が出る。
私は鶏が餌を食べる足場や畑の土砂流れ防止に使うつもりにしているが、家族それぞれに《思惑》はあるようだ。
実際、ヒノキ特有のにおいときれいさには惹かれる。











6.枝の部分を焼却場とその周辺に運んだところ。
今は風の強い日があり、ヒノキの葉の部分は燃えやすいから、一度にたくさん燃やすのは危険だ。
火をつけて燃やしながらチェーンソーで小切りつつ、4時間かけて焼却することになった。











7.戦いのあと。
畑にあったヒノキの枝はすべて燃やし、輪切りの主幹だけが残った。左の青いドラム缶の畑にはヤーコンの種イモが植えてある。職人さんに言うと仕事時間が延びるので、黙っていた。芽が出るのは4月中旬以降で、大量に植えているからあとで輪切りを取り除いても十分と判断したものだ。ドラム缶の上の段には折れた柿の木がある。剪定して傷口に薬を塗るなどの手入れも急がれる。

1.


2.


3.


4.


 柿畑石垣の補修 (2011.8)

 裏山のふもとに小さな畑がある。主に柿を植えているが、
柿の木の根っこや雨などによる石垣の崩れが目立ちだした。
この石垣はおそらく80年以上前に積まれたものだ。

 下はよそ様の田んぼなので、崩れたら迷惑がかかるし、
工事のお金もまとまって来たら大変。

 そこで、
大きく崩れる前に石垣の隙間にセメントを詰めて補強することにした。
冬の間は蛇が石垣の穴の中で冬眠しているので、この作業は夏の間。
蛇を穴の中に閉じ込めると祟るという迷信があるが、
そんなのとは関係なく、無益な殺生はしたくない。
実は隙間埋めの作業は去年終わっている。
その後なかなか時間が取れず、1年間放置していたが、
雑草対策でバーナーを何回も使うのもいい加減面倒なので、
とりあえず私一人で工事を再開した。


 写真1は柿の樹の根っこと老化によって7mほど崩れたところ。
左側はブロックなども使って階段にし、中と右は石垣を積みなおした。
といっても素人の悲しさ、セメントで固めながらでないとうまく積めない。
《クサビ》を打ち込むように積むのがコツと聞いたが、
私は細かな仕事が苦手なので、ここだけは家内と息子にやってもらった。
砂運びやセメント練りなどの力仕事・雑用は私の仕事。
ここは上から土が崩れてきて傾斜になることを前提にしている。


 写真2は、まだ崩れてはいないが、石垣が盛り上がっている所。
こんなところは下からブロックや比較的大きな石で支えつつ、
クラッシャーという、セメントを砕いたものを使ってセメントで固めた。
クラッシャーはセメントで練ることなく、そのままセメントをかけて
水で固めればすむというので、土建屋さんから買って初めて試した。
上の盛り上がった石垣には去年詰めたセメントが見える。


 写真3は一番下の段で、崩れると下の畑に迷惑がかかるというところ。
上を歩いても石垣が落ちて崩れるので、歩道を作った。
今までのテクニックだが、ブロックの穴に鉄筋を通し、
ブロック間を今度はクラッシャーで固めた。
これだけ分セメントを練るのは大変だろうが、
お陰様で今回は割合楽に済んだ。
クラッシャーを入れてセメントをまき、
上から水を掛けながら足で踏むだけだから。
水はけ用のパイプはもちろん入れている。
見た目にがたがたできれいに揃っていないが、
きれいにするとつい油断して下の畑に落ちる。
高速道路で単調さを避けるためにわざとカーブなどを設けているのと同じ理屈。
まあ、単なる負け惜しみ。


 写真4は修繕した石垣の全体像。
母がこのブロックの道を歩いて作業している。
ここには根が深く張る作物は植えられないので、
とりあえず写真3のようにニラを植えることにしている。




貯水タンク (2011.5)

 納屋や納屋のひさしの水を、従来はドラム缶で集めていた。
が、いかにも水量が多すぎるし、屋敷の中におくには惨め過ぎる。
ホームセンターに行ったら特価品のタンクが置いてあった。
特価品といっても今までのタンクより遙かに高い。
多分モノがいいのだろうと思って買ってきた。
手前の黄色いのに比べると、黒のタンクは確かにしっかりしているし、
ドラム缶のような惨めさもない。

 ちなみにその向こうは、単管パイプで単車置き場と棚を作ったもの。
例によって置き場が増えた分だけ散らかっているようだ。




 焼却場移転 (2011.5)

 2002.11の焼却場を移転した。
初め、上の写真左上角の梅の小木のところに作っていたが、
平坦なところを焼却場ごときに使うのはもったいないので、
近くの急傾斜地で成りの悪い《古城梅》を伐採したあとに作ろうとした。
かなりの急傾斜なので、《登り窯》のようにしようかと思ったが、
素人ではトタンの処理が難しいことが分かり、斜面の下のほうで、
それほど急じゃないところに2m×2m×2mの枠を単管パイプで作り、
斜めにツッカイ棒を入れた。
みんな忙しいので、自在クランプで仮の支えをしたり、
ブロックに単管パイプを入れるなどの工夫をして、
今回は全く一人で建てた。

 トタンは4枚《新しい中古》を使い、あとは前のをそのまま使った。
焼却場のトタンはどうせ2年くらいしか持たない。
単管パイプやクランプも鶏小屋を解体したときの《お古》。
急傾斜地は剪定枝などを転がす道になるので、
有効に利用することになる。

 下の写真は斜面の下から見たところ。
上の、車を置いている道から剪定枝などを投げて焼却場まで運ぶ
予定で、作業はかなり楽になる…はず。

 クランプに隠れていたムカデに右人差し指を噛まれ、
パンパンに腫れ上がった。
ムカデに強い人は蜂に弱い、蜂に強い人はムカデに弱いと聞く。
蜂は黒に向かってくる、マムシは白に向かってくるとも言う。
プロ委託
 防風林などの伐採 (2011.4)

 裏山のミカン畑の防風林は杉。これは防風林としては最低ランクだ。大体2mくらいの高さにしているが杉はすぐに伸びる。葉がなくなると新芽が出ず、そのまま枯れる。8年前にプロの方に切ってもらって以来、ちょこちょこ自分で切っていたが、ここ数年忙しくて管理ができていなかった。カズラがまき付き、高くなった杉を、下のよそのミカン畑に倒さないように切る技術はないので、プロに委託。足場を確保するために切った枝を畑中にばらまいて乾燥させ、あとで焼却場で燃やす予定だったが、ちょうどミカンの苗木が送られてきたので大パニック。苗木の定植が優先されるから、枝を掻き分けての作業。息子や家内に文句を言われながら。

 下はもうひとつの畑。ここは谷間の木が大きくなって三宝柑にかぶさってきている。傾斜というより《崖》のようなところで、野ウサギが転がっていくのを見たことがある。高所恐怖症の私にはとても無理だから、ついでにプロの方に切ってもらった。プロ2人に対して片付けの私は一人。疲れ果てた2日間だった。プロから盗んだ技術は次の仕事に生かせるが、60過ぎでは体力が…。ちなみに今回のプロの方は70歳。前にお願いしたプロの方はすでに80歳。今回はお気の毒で頼めなかった。職人さんは段々少なくなっていく。時代は技術を持った人間をどんどん消していく。知識が知恵をなくしていく。
道具  薪ストーブ (2011.3)

 烏梅という漢方薬の作りかたを4年ほど研究してやっと完成した。梅の燻製だが、このときに使う《スス》は人工的なものが入ってはいけない。今まで供給してくれていた人が薪風呂をやめて灯油にしたのを機会に、自分でススを作ることにした。思いついたのが薪ストーブ。煮込み料理や梅肉エキス作り、ニンニク卵黄作り、鳥の餌作りなどにも使える。おりからの東日本大地震。《防災グッズ》としても使えるということで購入許可が出た。中国製の鋳物薪ストーブをオークションで購入、ホームセンターで煙突をそろえる。暖房器具として楽しむわけではないからお金はかけられないが、それでも炎には癒された。写真はニワトリさん用のイモを湯がいているところ。ここでできる炭や灰は畑にまける。思ったより重宝しそうだ。

 右に少し写っているストッカーは烏梅用。左に少し写っているのは燻製器で、ちょっとした燻製を作るときに使う予定。薪はなんぼでもあるが、燻製用には桜の木を用意しておかなければならない。色や香りが違うからだ。





@

A
ポンカン畑の石垣 (2010.1)

 痛めた腰をかばいつつ、時間を見つけてはセメント練り。
この畑が終わったら、残すは2反あまりの梅畑だけ。
それが終わるとスモモ・キウイの棚作り、防風林の手入れ、畑の影になる木の切り倒し、…。
おじさんの雑用は果てしなく続く。


@
 温州ミカン畑からポンカン畑への石垣のうち、雨による土砂崩れの部分を階段にした。


A
 ここは主にミカンを盗みに来る小・中学生やオバサンたちが踏みつけているうちに壊してしまった石垣。我々の仕事がしやすいように、一部階段を作ったが、ドロボウさんたちにとっても好都合だろう。害虫、害鳥、害人はいつの世も避けられない。

@

A

B
柿畑の石垣 (2010.1)

 柿畑はミカン山への上がり口にある。石垣に使った石が脆く、大雨等でそこかしこ崩れているが、家族でかかるまとまった時間もない。仕事の合間を無理やり見つけては一人でセメントを練って補修している。セメント練りが始まると、腰の痛みが出てくる。歳かなあ。

@
 モノラックに沿って畑の段を上がり降りできるようにした。


A
 畑に歩いて登る入り口の道が崩れていたので、石やブロックで補強した。


B
 7月の大雨で崩れた石垣を、階段としても使えるように改良した。
防風






《追加1》

《追加2》
 梅畑の防風対策 (2010.01)

 今年の初仕事。梅畑の隣が開墾され、ミカン畑になったため、

今まで雑木でさえぎられていた風がもろにうちの梅に当たることになった。

お隣も防風林は植えてくれているが、

風除けの役に立つのは10年後以降。

初めは防風ネットを張ろうと考えたが、《お金を使わず、頭を使う》という

私の信念に反する。

単管パイプが余っている、別の畑の竹やぶが日陰になっている、

という条件をインプットすると、必然的に単管パイプで骨組みを作り、

竹の上の笹の部分をくくりつけるというアイデアが出てくる。

防風ネットのほうが簡単で安上がりで長持ちするかもしれないが、

この際「そんなの関係ない」。

 [写真上]
 2mの単管パイプに2m、1.5mの単管パイプを支えにして3本足にし、

それぞれが独立して立つようにする。

これを3組用意し、竹を横にくくりつける。

 [写真中]
 3mの笹の部分を用意して50cm間隔くらいにくくりつける。

笹の葉はいずれ落ちるが、その時は新たに追加すれば良い。

これは畑の外から見たところ。

 [写真下]
 畑の内から見たところ。散らばっているのは剪定した梅の枝。

この日はエライ風で、1人での作業は困難を極めたが、

防風効果は満足のいくものだった。

 良かった、良かった。




 …と思いきや、2月に畑に行くと完全に倒れている。

よほど風が強く、笹では抵抗が大きかったのだろう。

防風ネットを張るほうが手間もかからないが、

別の畑で生え放題の竹をどうしても有効利用したい。

不要物の有効利用という、私の哲学とも言うべき《意地》。

20本ほど切って、2mくらいの長さでそろえた。

結局60本ほどの竹棒を単管パイプにくくりつけた。

これなら抵抗も少なく風の力をやわらげてくれるだろう。

昔、流体力学なる科目も選択したが、これは《勘》である。

写真追加1は外から見た図、写真2は内から見た図で、

飛ばされた笹は草が生えないようにと足元に置いてみた。

次に飛ばされたら一緒になって笑おう。

竹にはすでに水が上がってきているから、長持ちはしない。

『反省』 結局青竹が重過ぎてこれも倒れた。この畑の梅は収量が減ってきており、キウイ畑にしたときに棚の足に防風ネットを張ることにする。
石垣 C石垣







 ミカン畑の石垣  (2009.11)

C畑の中の石垣は7月の大雨で崩れたもの。

 素人では石垣を積めず、業者に頼むとお金がかかるので、

 以前30円で買ったブロックを、セメントで固めながら積んだ。

 階段としても使えるようにしている。

 道との境の石垣も、老朽化して崩れたり膨らんだり。

 おまけに車との接触で崩れた部分もある。

 もちろん積み直しの時間もお金もないから、

 セメントで石垣の隙間を埋め、一部は積み直し、

 応急措置的な修復にとどめざるを得なかった。

 

  以上でこの畑の修理はひとまず完了。

 費用的には1万円位に収まったが、そのかわり、我々夫婦で

 のべ9日かかった。息子達に2日ほど手伝ってもらったが、

 眠れないほど疲れた。指は曲がらない。

 セメントをどれだけ練ったことか、

 もう一度やれといわれてもできない。

 1ヶ月以上間を置いてから次の畑の修復にかかる。

 土木作業は大変だということ、日頃こまめに修理して

 いかなければならないことを思い知らされた。

 でもまあ、これで随分農作業が楽になるはず。

 素人が石を積むときはセメントの力を借りる。

 素人が物を建てるときはスジカイの多用でごまかす。

 
  農業後継者が少なくなり、畑への道の補修費が県や市から

 出なくなったら農業はどうなるのか。

 お金中心で考えるなら、農業なんて真っ先に切り捨てられる。

 不正や、人を犠牲にする人間や会社がのさばる世の中がいつまで

 続くのか。これも人の性か。
階段 Bステップ










 ミカン畑のステップ (2009.11)

Bミカン園のステップに崩れが目立ち、

 修復と共に新たなステップを設けた。

 一番上は園の入り口で、ここは誰かが最近ユンボウという重機で

 20cmほど勝手に削ったようだ。

 仕方なく奥に土を削って道を作った。

 それにしても車が回りにくいからと無断で削るのはいい根性。

 2番目3番目の写真は、作業道の上下にがけ崩れがあったため、

 その補強と作業道の補強と階段を兼ねている。

 写真のほかにも2,3段の小さなステップを10ヵ所ほど修理・新設した。

 これらは息子とその嫁に極めて好評だった。年寄りはおだてられるとどんどん動く。次の修理計画を次々と練っている。
















作業道 @作業道ブロックと鉄筋

A作業道完成図
 ミカン畑の道つくり(2009.10)

@おいしいミカン畑というのは東南向きの凸状地で、傾斜地で、

 水はけが良くて、程よい潮風が届くところ、みたいだ。

 しかし、逆に言えば土が細かい石のようなガラ状で崩れやすい。

 春光柑を植えているところまで行く道が崩れて危険になった

 ため、修復法を考えた。知人の土建屋さんの意見も聞いたが、

 材料費だけで最低5,6万円、やってもらったら50万円仕事。

 お金がなければ頭を使うしかない。今までの道を削って整え、

 B品のブロック(62円)を買ってきて穴に鉄筋を通し、

 セメントが垂れそうな所を石でふさいだ。全長20m。

Aセメントを流し込んだところ。鉄筋は家にあった古いのを使い、

 砂利は県事務所の河川管理課の許可を得て家の下で採った。

 材料費は5000円で納まったが、素人には大変な重労働。
整地 @

A

B

C

D

E

F

梅畑の改植 (2009.9〜10)

 谷の下から2番目のわが梅畑は上の数枚の畑からの水を
引き受け、しかも一番下の畑は一部が屋敷なので水を流さ
ないで欲しいという。
お陰で水と泥が溜まり、梅が根グサレを起こしてほとんど収穫
がない。上下の畑の人たちと9年間話し合ったがらちがあかず、
自分の畑だけで何とか工夫することにした。
1歳上の幼馴染の土建屋さんと相談し、畝の方向を90度変えて上からの水を一番目の畝で止めて溝に流す。傾斜地からの水は2番目以降の畝と畝の間を通して溝に流す。初めからある共同の溝はどういうわけか畑より上を走っている。《水は高きから低きに流れる》のに。そこで自分の畑の中に溝を作る。
この方針を決めて作業にかかってもらった。

 ただ、自分だけお金を全額出すのもしゃくなので、
梅の改植事業補助を利用させてもらうことにした。
農業関係の《補助》というのはあまり好きではないが、
機械を入れての作業は金がかかるからやむを得ない。

以下、写真の説明。

@梅の樹を全部伐採。

A根っこも全部抜いて乾燥させる。

B畑の中央に穴を掘って枝や根っこを燃やす。

 その間も機械で整地。

C整地完了。今予約している幼木を11月末に植える予定。

  畑で使っていたU字溝やブロックは他に流用する。

  山側の畑もついでに一部整地するようだ。

  おそらく谷の上のほうの梅畑も様子を見て改善すると

  思うが、梅の価格が低迷している今、そんな元気は

  ないかもしれない。

D運搬車用の橋を作った。90cm×180cmのパネル板2枚

 の間に24mm×50mmの角材を縦に4本入れ、

 更に滑り止め兼用で同じ大きさの角材を横にビス止めした。

 コーティングしていない部分は全て廃油を塗った。

 途中にU字溝を傾斜をつけて伏せ、橋の振動を抑えた。

 橋全体の滑り止めに、縁石ブロックを置いた。

 これは道路修理の現場からもらってきたものだ。

 右の鉄板は歩いて岸に降りるときの橋。

 これももらい物。病気以外はもらっておくと役に立つ

 ことがある。当初は真ん中の畝に、道からセメント橋
 
 を架けるつもりだった。3mのセメント橋は素人には無理と考え、

 道から一番近いところに橋を架け、

 しかも木橋にしてコストダウン・手間ダウンを図った。

E運搬車の通り道兼土流れ防止にU字溝を並べた。

 横に2つずつ2列に並べているのは畝間の水を溝に流すため。

 あとは土が落ち着いてから左側にブロックを並べれば完成。

 U字溝の設置は想像以上に重労働だった。

F上の続きで、カーブの土を削られないようにU字溝とL字型の

 縁石を置いた。はい、ご苦労さん!
 








液肥作成装置 (2009.9)

 液肥はある会社の初期モニターとして無料でもらっていた。高名な経営コンサルタントが関係している会社が私どものHPを見て選んでくれたようだ。
初めはトラックで運んでくれていたが、予想通り採算が取れず、和歌山市まで取りに来て欲しいという。和歌山市まで2トンのレンタカーを借りると8000円。採算が取れないし、商品を和歌山市まで運ぶこともコスト的にできない。
結局自然消滅になり、自分で生ゴミ液肥を作ってタンクに溜めていた。が、自宅の生ゴミから出る液肥なんてたかが知れている。

 たまたま給食センターから乾燥生ゴミがもらえることになり、鶏の飼料やミカンなどの肥料の一部に活用している。これで生ゴミ液肥ができないか考えた。

 原子力発電所の《燃料棒》にヒントを得たといえば格好がいいが、要するに全自動洗濯機の洗剤入れの応用。


(写真1)

 水道パイプの太いの(直径12cm)を買ってきて、一方に接着剤でふたを固定する。ドリルで直径3mmの穴を無数にあける。大きすぎると乾燥生ゴミの大きいのが漏れて動力噴霧器が詰まる。小さすぎるときは大きくすればいい。《小は大に変更できる》。
写真の向こうは並行して作っている鶏の産卵箱。


(写真2)

 乾燥生ゴミを入れる。水を吸うと膨張するのでとりあえず60%にする。これで6kg、もとのゴミにすれば60kgから20kg分になる。


(写真3)

 《燃料棒》を入れる。このあとEM活性液3リットルと水を入れる。水は余っている動力ポンプで雨水タンクから入れる予定。水道水だと1000リットル入れるのに数時間かかる。

 臭い、乾燥生ゴミの適量、穴の大きさは適当か、などしばらく様子を見る。


(写真4)

 1000リットルのタンクに水道で水を入れるのは、
水道代はともかく時間がかかりすぎる。
幸い雨水を入れる貯水タンクもあることだから、
その近くにしばらく使わないで放置していた
エンジンポンプを修理して置き、
液肥タンクに入れられるようにした。
これだと大体5分ほどで入る。
ホースはとりあえず洗濯物干し場のパイプに掛けたが、
結構長いので、処理はもう一工夫いる。

 数年前、水田に水を入れられないように
嫌がらせをする人がいたので、
ポンプを2台買って溝から直接水田に入れた。
ポンプはあと1台ある。
これは畑に貯水槽を作って散水用に使う予定。
みんな軽トラックにタンク一杯水を積んで走っているが、
私はせいぜい500リットルしか積めない。
これでも十分《違反》だが。
畑にこつこつ貯水槽を作るしかないだろう。
ネズミ対策  ねずみ返し (2009.3)

 鶏の餌は大豆、小米、ヌカ、おがくず、野菜、海藻、魚粉、カキガラなど、いろんなものを混ぜて作るが、栄養のバランスから配合飼料ははずせない。今までは10袋余りずつ買っていたが、50袋の方がお得なので、まとめ買いしている。
ところがねずみが袋を破りだした。社長(長男)命令でネズミ返しを安く作れと、ホームセンターでベニヤを買ってきた。薄すぎると思ったが《社長》には逆らえない。台形に切り、四角すい台を作った。どの角度ならネズミが登れないのか、ネズミに聞くこともできないので、「高さ:広がり」を78:22にしてみた。これで垂直からの角度は15度になる。ネズミの害がないところを見ると《正解》だったようだ。ここでも《困ったときの22:78の法則》だ。
『反省』 はじめは効果があったが、敵も賢い。ガレージの壁を使って天井から袋の上に飛び乗るようだ。カラスとネズミはなめてはいけない。
道具






























1

2

3

4

5

6
 チッパー、ガーデンシュレッダー (2009.3)

1.主にニワトリの餌を作るためのチッパーを買った。

 今までのガーデンシュレッダー2台は能率が極めて悪く、

 今度は本格的なものにしようということになった。

 これは実に効率的に野菜クズやシイタケのホダ木の朽ちたのを砕いてくれる。

 価格が1桁違うのだから、比較する方がかわいそうだが。

 去年は餌代の高騰でニワトリは大赤字。

 2年で元を取ろうと考えている。

 鶏たちも野菜をたっぷり食べられるはず。

 チッパーの台は写真に写っていないが、

 例によって廃材の手作りで廃油を塗ったもの。

 素人大工の成功のコツは《スジカイ》にある。

2.野菜チップ置き場。

 シイタケのホダ木置き場の中に野菜チップ置き場を作った。

 野菜チップはEMぼかしを入れて液肥も取れるようにしたい。

 ニワトリの餌用には1日に2袋ずつ使うので、木枠を作ってトタンを載せ、

 袋の下に開けた穴から液肥が流れて溜まるように、

 トタンに傾斜をつけて竹をすのこのように置いた。

 竹を置かないと、トタンの溝が袋でふさがってしまうようだ。

 これでスムーズに流れ、「3」のように液肥が溜まる。

 ブルーシートは雨よけ。液肥溜めの前にも雨よけのトタンを置く。

 生ゴミのEMぼかしあえもEMバケツから出したあとはここで

 液肥を溜めつつ保存することにする。

4.チッパーで砕いたシイタケのホダ木。

 そのままバークで使えるが、息子が堆肥にするのだと持って行った。

5.一代目のガーデンシュレッダーはディスク式で結構使えたが、

 排出口が斜めなので、水分が多いとよく詰まった。

 そこで、ギア式で、真下に落ちる形式のシュレッダーを二代目として買った。

 自分が設計するならこのタイプと考えていたのだが、

 これは庭木の細い剪定枝の嵩を減らすレベルのものだった。

 回転が遅くて、枝以外はチップにならない。

 もちろん、ホームセンターで2,3万で買ったものだから、欲は言えない。

 それなりに使うようにしているが、出口調整のダイアルが

 ショックを与えないと動かないなど、不満は残る。

 いちいち軽トラに載せて振動を与えるのも手間だ。

6.畑に土流れ防止用に植えていた竹がのさばり放題になり、

 日当たりも悪くなったので、時間を見つけて切っている。

 こうして乾かしておくと、野菜の手や《2》のようにすのこ代わりに使える。

 竹炭も考えている。馬鹿とハサミと竹は使いよう。

 竹林の中や、竹の葉が飛んでいる畑には草が生えない。

 竹の葉は防草作用があるのかもしれないので、葉は畑に敷いている。
液体散布

廃物利用の水ため (2008.11)

 家の石垣に沿ったこの倉庫は家のそばにあるものだから
廃材を使うなといわれ、全部買ってきたものを使った。
私としては廃物利用をしたという満足感が欲しい。
そこで、目立たない端っこに水ためを作ることにした。
黄色いテープを巻いたところから下のトユは廃材置き場にあったもの、
ドラム缶はガソリンスタンドで5個分けてもらったうちの2つ。
ふたは自分で開けられないので、親戚の農機具屋に頼んだ。
でこぼこになっていた2つはハンマーである程度直したが、
どうせ水入れだから気にすることはない。
湯治から帰って初仕事。
廃物利用




カカシ (2008.8)

 猛暑が続く中、虫や鳥たちは例年より元気で困っている。
スズメは賢く、学習能力があって、《オドシ》はすぐに見破られる。
それでもオドシがなければ集中的にやられる。
《あっても意味はないが、なければもっと困る》。

 糸を張ったり、カカシを立てたりは古い話。
今はペットボトルで風車を作ったり、マネキンの首を置いたり、
CDをぶら下げるという《手》が主流。

 うちでもありあわせの材料でカカシを作ってみた。
CDを紐で吊るしたのを24本、カカシを6本。
3本には《イヤリング》をつけている。
これは夜に目立つらしいが、
スズメは夜には来ない。
ユニークなカカシにスズメがびっくりするか、
興味深々でかえって寄って来るか。
スズメは見破り、鳩はお構いなし。
下の写真の手前のカカシに声を掛けて挨拶していく素直な人もいた。

 今まで一番印象に残ったスズメ対策は、こんなものだった。
立て札に、《ススメ、ハイルヘカラス》。
明治時代に作られた法律の文章のようで、
今の人には分からない。
スズメが数羽止まって覗き込んでいた。
 
マムシ退治のコツ

まむし (2008.7)

 毒のある蛇《マムシ》。ここら辺では《ハビ》という。頭が三角で胴が太短く、
亀甲模様の典型的なハビ。時々紛らわしいのもいる。
これは頭を潰しているが、それでもクネクネと動いている。
枯れ草の下にでももぐりこみ、踏むとかまれる。子持ちのハビは特に危険。
去年は我が家で7匹殺した。今年は4月中旬から始まって3匹目。
7月中旬ですでに9匹というツワモノもいる。
ハビを捕まえるコツは「首根っこを強くつかむこと」だそうだ。
「その前に噛まれたらどうするのか」と聞くと、
「噛まれんようにさっと掴むのがコツ」だそうだ。
ご理解いただけたでしょうか? お役に立てそうでしょうか?

 私は蛇類が大嫌い。もっとも好きな人は少ないと思う。
教えられた《こつ》は実行できず、約3mの高枝剪定ばさみを使うことにした。
草刈り機を持っているときも自信を持って立ち向かうが、
手ぶらのときは2m以上の棒が見つからないと固まってしまう。
君子は危うきに近寄らず。
フェンス

 泥棒よけのフェンス (2008.5)

 今年はニンニクが例年の3,4倍する。
5月の連休中、ニンニクが抜かれているのが分かった。
近くの畑でも作物が頻繁に盗られているようだ。
犯人は中国人のようだ。
中国人研修生の労働条件は大体分かっているが、泥棒はいけません。
連休明けの7日から泥棒よけのフェンスを張り始めた。
お金はあまり使えないので、頭を精一杯使った。
途中、田植えの準備や梅・ミカンの草刈なども入ったので、
結局5月19日まで2週間近くかかった。
完成までの間もしぶとく被害は続いた。
昔の日本人ならここまでしないだろう。

 鉄のメッシュ、ドア金具、チェーン、防鳥網などで16000円あまり。
あとは家の畑の竹を100本切り、木材の在庫を使った。
手間賃も入れればニンニク代をはるかに超える。
が、(心)貧しき人間を見るのは精神的に辛い。

 写真上はドア部分。トラクターも入れるように2m余りにしている。
メッシュの周りは鉄棒がむき出しになっているので、
入り口部分は竹を半分に割ってかぶせた。
家の者はもちろん子どもや泥棒にも怪我をさせてはならないからだ。
道路側はメッシュから手を突っ込めないように防鳥網を張った。
写真下は、看板の脚を利用して竹で作った柵。
道側を閉じてもやはり泥棒が入る。
隣の駐車場の花壇から侵入していたのだ。
あとは、日本語、中国語、韓国語で張り紙をしようと思う。
ハングルは知らないが、《ト、二、ロ、リ》などを
適当に組み合わせればそれらしく見えるだろう。
田舎も、百姓も、《国際化》から逃れられない。

 後日、ドア部分に錆止めとして使いかけの赤いペンキを塗った。
真っ赤なドアに真っ赤な《血》が滴り落ちているように見え、
息子たちは土曜サスペンス劇場《香里農園野菜畑殺人事件》と名付けた。
焼却場

ミカンの枝の焼却 (2008.4)

 ミカンの剪定枝を燃やして炭を作る。
ここは山の上の畑で、枝を持って降りるのに時間がかかるから、
焼却炉を作っている。
火の勢いというのは思ったより強く、周りのミカンの樹が
火にやられて枯れる。
そこで入り口を鎧戸のようにふさいだ。
 火の熱がミカンの樹にいくのを防ぐと共に、
樹が燃えやすくなってように思われる。
煙突効果だろう。
江崎博士は《トンネル効果》でノーベル賞をもらったが。

 山の火は怖い。
動噴と消火器はいつも用意している。
整地 整地前






整地後
畑の整地 (2008.2〜3)

 傾斜が急で、ところどころ土砂崩れのある畑を数年前に買った。

作業性を考えた末、モノラックをループ状にした。

買ったあと、さらに土砂崩れがあり、梅の樹が流れた。

畑の中を移動しにくくもなったので、残りの梅も切り、

重機を入れて改造することにした。

 一番上の写真は改造前の全体像。

向こうの梅の樹の手前に大きな段差があり、

モノラックのレール内部(写真右端)にも凹地が出来ている。

その下の2枚がそれぞれの箇所。

左の写真は6立方メートル程度の土を入れたところ。


 一番下が改造後。

畑の下のほうから土を上げ、日当たりの良い部分が増えた。

夕方撮影したから、影が多いが。

次は何を植えるか、土壌改良しながら1年考える。

畑の下の竹は日陰を作るので、竹炭にしてまく予定。
剪定枝焼却

梅の枝の焼却 (2008.2)

 去年はミカンが豊作だったので、梅の剪定が遅れた。
この畑が最終で、2/7に終了。
このあと仕事と関係のない行事が続いたおかげで、
スモモの剪定が終わったのは2月末。

 下の写真は田んぼで梅の剪定枝を燃やして炭にしているところ。
みかんの樹の根元などにまいて、炭は微生物の住み家になる。
二酸化炭素の問題もあるが、梅やミカンの枝は市の焼却場の
能力を超えるため、消防署の許可を貰って各自焼いている。
灰にならないうちに動噴で水をかけ、万一に備えて消火器も用意している。
畑では単管パイプとトタン板で焼却炉を作っている。

 微生物を増やし、樹を大きくすることで二酸化炭素は十分吸収できる
…と信じている。

『反省』 このごろは田畑の周りに家が出来てきて、農作業の際に断りを入れないと人間関係が難しくなる。田んぼでの枝焼きは段々やめて、畑に焼却場を作っていく方針。周りに人家がなければいつでも条件の良いときに焼却できる。
整地 before






after





愚公山を移す (2007.12)

 3年前、裏山のがけ崩れ対策工事をしたとき、

余った土を家の下の畑に入れた。

すると家の石垣のところが低くなり、水がたまった。

大阪城の内堀じゃあるまいし、

このままでは家が下がっていく。

ちょうど前の住居で宅地造成をしており、

そこから土を運んでもらうことにした。

2トン車で6杯、つまり12トンを、

家の庭においてもらった。

こうすると何が何でも急いで片付けなければならない。 

読みは当たってほぼ4人がかりで1日ちょっとで片付いたが、

《疲れ》は残った。

 実は持ってこられた土を見ておじけづき、

2台分は現地に残してもらった。

それでもたいそうな量。

《愚公山を移す》を思い出した。

残った土はぼちぼち畑に運ぶ予定。


還暦近くで自分を追い込むのはよくないと知った。



『写真の説明』


** before

 上:庭に置いた土。すでに1トンは取った状態。

 下:1トン分で畑への坂や花壇などを作った。

  その前に軽トラで10回分ほど瓦礫や土を

  石垣の下に入れている。


** after

 上:すっかり土がなくなった庭。


 中:土を入れたあと均(なら)しているところ。


    石垣から傾斜になって、道のほうに水が流れるはず。


 下:道側から見たところ。
雑草  ヘアリベッチ (2007.3)

 ナギナタガヤの失敗のあと、ヘアリベッチを勧められた。《カラスノエンドウ》に大変よく似ていて、わざわざお金をだして種を買うほどでもないと考えていたが、「種をやるから騙されたと思って撒いてみろ」と言われて撒いてみた。カラスノエンドウより旺盛で、歩くと足をとられる。短足の私にはきわめて辛いところだが、確かに雑草は抑えられる。ニワトリの餌にもなる。ナギナタガヤのように除草剤を使わなくても十分繁殖してくれるのが良い。剪定の枝片付けを早めにすれば他に大きな不都合はないと思う。ミカン畑などに撒いて実験する価値はある。クローバーは背が低くて良いが、旺盛さに欠ける。
小屋

野菜畑の小屋 (2006.10.5)

 野菜畑、梅・ミカン畑にそれぞれ小屋を作っていく計画。肥料や草刈り機などを置いておくと、持ち運びの手間が省けるとともに、自宅の納屋の整理にもなる。問題は盗難。一応かぎはかけているが、盗む気になれば何とでもなる。
 この小屋は幅6m、高さ2.5m、奥行き3m。単管パイプと屋根のトタンだけ新品を使い、木材は安い束売りを使ったので経費は約4万円。4月中に完成予定だったが、私の病気・入院で予定が延びて今になった。あと、トユをつけ、300リットルのタンクに水を貯めるようにすれば完成。休憩室は透明波板にした。

 写真下は、裏から見たところ。トユで雨水を集め、黄色いタンクに入れるようにしている。
駐車場 ミカン畑駐車場と坂道 (2005.11.13)

 ミカン畑の共同駐車場は先輩たちに遠慮があった。気兼ねなくいつでも使える駐車場を新設するとともに、段々畑を運搬車で登れる坂道を作ろうと思って3年。ブロックの安いのも買って用意していたが、畑の土を掘り返すのはかなりの労力なので、とうとう土建屋さんに頼んだ。裏山の防護壁を作ってくれたのと同じ方。2時間で「見ている間に」仕上げてくれたが手作業だと3人で3週間はかかると思う。土さえ処理してくれたら、あとはぼちぼち手直しする。もちは餅屋。専門家に任せるほうが「得」なこともある。
液体散布  貯水槽 (2004.11)

 ウチでは農薬をほとんど散布しない代わりに、液肥やEMや木酢などの散布がよそ様より多い。ところが、水道を使うとタンクが満タンになるまでの時間が長くかかる。そこで、余ったタンクやもらいもののタンクを並べて、雨水を貯めることにした。これなら動噴を使って短時間で準備できる。
 奥から1番目と2番目は第1のトユで入れ、手前のタンクにはもう1本のトユも使って入れる。トユは廃物利用。ふたをトタンや板で作ると台風などのときに飛ばされて危険なので、防風ネットをかけて紐でくくることにした。要するにごみが入らなければ良いのであって、これで十分用は足りる。しかも安くて安全で、取り扱い簡単。

 …と、得意になっていたら、我々の地区には頭のいい人がいて、池から直接パイプをひいて1000リットルタンクを3、4分で満タンにする共同施設を作ってしまった。お金も随分かかったと思うが、水を入れる速さは5倍くらいになり、もっぱらそちらを利用するようになった。気を悪くしたのか、手前のタンクは穴が開いて使えなくなった。
倉庫  物置き場の防風ネット (2004.9)

 (2001.10)の資材置き場の2年後。主に稲の「天日干し」のための、竹や足を入れているが、雨が振り込むと、これらは劣化する。さりとて周りをトタンで囲むと経費がかかるし、台風に弱い。そこで、防風ネットを吊るすことにした。3mm角くらいなので、風は通すが雨はかなり防いでくれる。しかも安い。手前のネットは昨日の台風18号で飛ばされたものだが、修復にほとんど時間はとられない。
地く
ずれ対策
裏山の急傾斜地地崩れ対策工事 (2004.8)

 昔城があったという裏山は風化が進んで、地震や大雨があったら岩がいつ崩れてきてもおかしくない状態。セメントとブロックと金網で対策をしてもらうことになった。近くに掘り出した土や石を置くところがないというので、梅の樹をさらに3本切って、土置き場に提供した。これらは畑の中の坂などを作るのに使える。跡地は畑にでもしよう。今日は生コン車や、生コンを流し込む機械などを積んだ大型車が来て、こちらの仕事は不便この上なかった。が、県の補助があるうちにやってしまわないと「自腹」ではとてもじゃないが払える金額ではない。
 これは省力化とあまり関係がないように思われるが、地震や大雨がきたら取り戻すのに莫大な費用と時間がかかる。あらかじめ対策しておくのは一番の省力化である、と理屈をこねる私。
道具 小道具 (2004.5)

 左上から「糖度計」、「トランシーバー」、「システム手帳」、「デジタル時計」、「携帯電話」。糖度計は自宅でミカンの糖度を計るためですが、ミカンの味は糖度や酸だけで決まるものではなく、1本ずつ自分の口で味を確かめながら収穫しています。トランシーバーは段々畑などで連絡を取り合うために購入したものですが、今は携帯電話を使っています。システム手帳には作業予定や作業日誌などを記入して、いつでもチェックできるようにしています。デジタル時計よりアナログのほうが好きなのですが、アラームを利用して作業するために買い換えました。携帯電話は防水・耐ショックのものを買いました。農作業をする時は丈夫なものでなければなりません。特にご紹介するほどのものではないですが、こんな小道具も重要なアイテムです。
太陽光発電 太陽光の利用 (2004.4)

 太陽熱利用の温水器は20年以上前からつけている。
環境のことを語る以上、太陽光発電は取り入れなければならない。
お金のことでちゅうちょしていたが、政府の補助が怪しくなったので、思い切り「ローン」を組んだ。
 今日工事が終わったばかりで、まだ動いていないが、左の母屋と、右の納屋の2階にパネルを貼り付けている。
納屋の左側が太陽熱温水器。これとセットになった灯油ボイラーを併用している。風呂は薪が一番なのだが、便利さには負ける。
 温泉、太陽熱・薪、灯油・ガス、電気温水器の順番か。電気は安全で便利だが、お湯が硬くて皮膚に刺さる感じがする。
道具 管理機  (2004.3)

 2台目の管理機をやっと買い替え。1台目はロータリーが前についていて、ミカンや梅の樹のもと耕すには最適だが、エンジンが手元にあって排気ガスがもろにかかる。そこで耕耘機ほど大きくない管理機をもう1台買った。これなら「うね作り」もできる。手前の踏み板はもちろん手作り。撮影中、キジが鳴いた。実はこの前に2回りほど大きい耕運機を中古で買っている。耕運機としては小型だが、帯に短しタスキに長し。安い小型の管理機は砂場で使える程度の《おもちゃ》。農業として使うには、15万円から20万円程度のしっかりした管理機が最も適当と考える。
修理 クワなどの修理 (2004.2)

 家内はマタグワ、平グワなど使えない。使うのは百姓の血を引く私だけ。野菜つくりに使う時間は梅やみかんに比べてぐんと少ない。しかも、ほとんど機械を使う。そこで、昔からの農機具が壊れたままになっていた。もったいないから修理に出そうということになったが、これが思った以上に高い。マタグワ1本で8000円とか。鍛冶屋さんはプロとしてこだわるからだ。「もの」は違うが、ホームセンターだと2000円くらいで買える。良心的な鍛冶屋さんのすすめに従い、ホームセンターで、「クサビ」などの補修部品を買ってきて、昔、親父が修理していたのを思い出しながら挑戦。
 「ついでに」と家内が次々と、「ナタ」まで持ってくる。20本くらい修理して、クワなどには廃油を塗っておく。家にあるものを有効利用したから、「費用」は全部で5000円程度。
洗い場 庭の野菜洗い場 2003.11

 庭の立水栓を高くし、流しの古いのを持って来、単管パイプで囲んで屋根をつけた。雨のとき、人間様が濡れないように、手前に開閉のできる屋根をつけた。つっかい棒をしている黄色い屋根がそう。固定の屋根だとガレージに車を入れるときにぶつける。それでなくても、家内はガレージにぶつける習性が抜けないのだ。棚は2段作っている。立水栓は2口あり、パイウオーターの浄水器と30mホースにつながっている。この写真はEM5(EM、糖蜜、焼酎、醸造酢を混ぜて発酵させた消毒液)とEM活性液(EM菌を糖蜜などの中で活性化させたもの)を作っているところ。
雑草

ナギナタガヤと小麦  (2003.6)

 雑草対策に梅畑にナギナタガヤ(上)とミカン畑に小麦(下)の種をまいた。
 ナギナタガヤは梅取りの季節になると倒れ、夏草を防いでくれるという。普通は除草剤で草を枯らしてからまくが、除草剤を使わない私は草刈をしただけでまいた。そこかしこに雑草が見え、一般的に言えば失敗。写真はそこそこうまくいった場所だが、雑草を取り除きながら、ナギナタガヤが増えるのを待つことにした。他にヘアリーベッチもまいたが、これはまく時期が遅くて失敗。エンバクはほぼ期待通り。背が高くて葉っぱが大きく、他の雑草を抑える雑草も発見。この種を取って、まいてみようと思う。
 小麦は雑草押さえと収獲、およびニワトリの餌の一石二鳥を狙った。が、忙しすぎてミカン畑にはイネ科の大きな雑草がはびこってしまい、麦刈りに手間がかかった。省力化になっていない。丸麦も植えたがこれは雑草に肥料を取られ、話にならなかった。この雑草を草刈機で徹底的に取り除いてから再挑戦する。
 特にナギナタガヤは1kg5000円と高価なのが難点。いずれも長短あり、その畑に適した雑草対策を考えなければならない。
駐車場 駐車場  2003.3

 すっかりセメント張りにはまってしまい、家の周辺もついでに補修している。ここは家の下の駐車場。石垣を積んでもらったのだが、水を含んで膨らんできたので上にセメントを張った。18mX2mだから、車は3,4台駐車できる。
 翌朝見ると早速いたずら。昔はセメントにいたずらをするのは男の子と相場は決まっていたが、このごろは女の子。注意してもせせら笑って聞かないし、怒れば次に何をするかわからない。始末に負えない女の子が増えてきた。女の腐ったような男の子も。
 煙は梅の枝を燃やしているところ。写真は家内と三男。三男の向こうの車の左前にいる真っ黒い動物は我が家の黒猫「ヤマト」。
プロ委託

上:プロによる防風林の手入れ (2003.2)

 私はほとんどの仕事を自分でやるようにしています。父や祖父はもっと徹底していました。「金がないときは金を借りずに我慢せよ、人はあぶく銭で雇え」が人生哲学です。が、5mほどにも伸びた防風林の手入れは素人には大変危険です。大怪我をしては省力化も何もありません。そこでプロの方にお願いしました。Yさんは私より小さいのですが、てきぱきと仕事をこなされ、いい勉強になりました。世の中には身分・地位・学歴に関係なく「すごい人、すばらしい人、立派な人」がいるのです。「頭」だけの人間は反省や謙虚さを受け入れるのが難しく、始末に負えません。

下:プロによるシイの木の伐採

 ミカン畑に登る途中のシイの木が大きくなり、電線に引っかかりそうになったので、上のY氏に大きな木だけ切ってもらいました。木を持ち出すのは時間がかかるのでそのままにして、カンナクズと鶏糞とEMをかけて腐葉土を作るつもりです。このあと、シイタケのホダ木になるドングリと栗の木でも植えるつもりですが、栗は盗られるそうです。困った世の中ですね。下のほうには柿の木を植えます。柿ももちろん盗られ、罪の意識がほとんどないのです。夜、番をすると命まで奪われかねません。
納屋の2階 (2003.2)
 あとは納屋の2階を整理しなければならないが、当分できそうにない。
…と書いてから1年4ヶ月。3日かかってやっと完成に近づいたところ。右は、幅と高さがそれぞれ2m、長さ5m40cm。左は幅1m、高さ2m、長さ5m40cm。通路は1m20cmほどになります。単管パイプとコンパネがセールにかかったので、急いで買いました。全部で7万円あまりでした。作った棚に物を移動しながら次の棚のスペースを確保するという状態ですので、まだ整理はされていません。2月末には送り用の箱が1600個ほど入るので、突貫工事をしています。
 これで整理の下手な家内でも何とかすっきり片付けられるはずですが、単に散らかす場所が増えるだけかもしれません。
 残ったスペースに長持ちや箪笥や応接セットなどを置き、本なども大部分移動させて、母屋を使いやすくする予定。まだまだこまかい「棚つくり」は終わらないでしょう。


ミカン実験農場にモノラック追加 (2002.11)

 ミカン実験農場では今、温州ミカンの収穫を終わり、写真の右端に写っているように本ミカンがたわわになっている。その左から上は春光柑で、まだ未熟の実がついている。
 ここには真ん中に1本だけモノラックが通っているが、右側分かれたところにある春光柑、本ミカン、レモンの収穫には苦労していた。運搬車の通り道をつけようと思ったが、それだけの技術を持っていない。
 もう一本モノラックをつけるのも金がかかる。そこで、レールを分岐して1台のエンジンで行けるようにしてもらった。これは新しい方法ではないが、レールの切り替えポイントのボルトに羽根を溶接してもらって、工具なしで切り替えできるようにした。(下の写真は切り替えポイント。)
 これでかなり快適になった。それにしても今年はかなりお金を使った。取り戻すのに何年かかるか。
設備 ループモノラック (2002.11)

 今度買った畑は横に長い傾斜地。ミカン実験農場のすぐ近くで、この「宮古井」地区はミカンがおいしいことで知られている。
 モノラック1本ではカバーできないので、考えた末、環状線モノラックにしてもらった。農機具屋さんもこれは初めての経験で自信がなかったらしいが、うまくいけば他のお客さんのところにもつけられるからと言って、挑戦してもらった。ジェット―コースターほど過激ではないが、アップダウンやカーブがあり、結構楽しい。「宮古井遊園地」と名付けて、1周100円くらいで商売をしようかと考えている。ちなみに私はジェットコースター大嫌い。あんな恐ろしいものにお金まで払って乗る人間の気が知れない。
 この畑には梅(南高梅ーなんこううめ、古城ーごじろ)と八朔が植えてあるが、梅の苗木を30本ほど追加する予定。レールの下には消毒用の太いパイプをつけてもらい、4ヶ所に消毒ホースを巻いたリールを置くことにしている。農薬を使わないときは、EMや木酢などの消毒回数が増えるので、できるだけ便利にしておく必要がある。
焼却場 剪定枝焼却場 (2002.11)

 梅やミカンを剪定した後、園外に運んで焼却し、灰や炭にしてもとの畑に戻していた。時間がかかるので、園内に焼却場を設けた。火災が発生しないように、周りを不燃性の屋根材で囲み、燃やすときは動噴を用意し、消火器も持っていく。火の恐さは十分承知している。
 家庭用焼却炉は使用禁止になったが、梅やミカンの枝を焼くのは特例で許されるという。これを禁止されると百姓の作業と経費の負担は大変になる。ダイオキシンの出るものは燃やさないから、これだけは勘弁してほしい。
 地球温暖化の問題もあるが、枝をチップにする機械は100万円近くし、今は買えない。機械代と燃料問題は今の百姓の悩みの種だ。
雑草 ナイロン紐の草刈り機  (2002.10)

 左のノコギリ歯の草刈り機は何でも刈ることができる反面、重くて疲れる。右のナイロン紐の草刈り機は柔らかい草しか刈れないが、軽くて作業が速い。紐が減りやすくてコストアップになるのと、草が飛び散るのが欠点だが、2台の草刈り機に2種類のヘッドを付けて使い分けている。
廃物利用












1.

2.

3.

4.

4−2.


5.
1.廃物利用 (2002.3)

 手前に積んでいるのは道路工事現場からトラックで4台分運んでもらったセメントのかけら、右うしろに積んでいる黒い袋は建設会社が運んできたカンナクズ。いずれも産業廃棄物として処理にお金がかかります。これらを利用することも大切です。カンナクズは鶏小屋に入れ、鶏糞が混ざったものにEMをかけて肥料にします。モンパ病の心配があるため、そのままでは使えません。セメントのかけら(アスファルトは有害物だから入っていない)は田畑の通路や駐車場など、5箇所に使いました。

 工事現場のセメントや土はなかなか分けてもらえなくなった。業者を使って遠くへ運ぶとガソリン代もいるから、近くで再利用すればと思うのだが、《経済効果》を考えると、お金のかかる方が認められやすいとか。役所のおかしな考え方。


2.廃物利用例1 稲作の田んぼ1の駐車場兼トラクター入り口

 右の道は農道なので、消毒のときなど、車を道において作業していました。が、やはり「道」ですから、駐車場は作りたいと思っていました。右上のセメントのかけらが手に入ったことから、これを敷き詰め、上にタダでもらった土の残りをかけています。写真は帰省中(寄生虫?)の三男で、高校時代からよく手伝ってくれて大助かりです。



3.廃物利用例2 稲作の田んぼ2の駐車場兼トラクター入り口

 稲作用に借りた1反3畝の田んぼです。これも駐車場兼トラクター入り口ですが、道までの高さが50cmほどあり、セメントのかけらも土も大量に必要でした。軽トラックに積んでいるのがセメントのかけら、座っているのが疲れてしまった三男。私も手がしびれてビデオ撮影係になりました。お母さんも後姿がお疲れの様子です。



4.これが3の完成図。オカアサンが車庫入れできないので、入り口を広げ、後ろの山を削っている現場から土砂をもらってきて上にまいた。左は稲を天日干しする竹と足入れ。パイプ以外は廃物利用。
 これで来年から稲干し作業が楽になります。
が、困ったことに、この駐車場が完成してから、よその車が駐車し、トラクターがここから出入りしています。苦労して作ったので、「みんなに利用してもらえれば結構」というほど私は太っ腹ではありません。



4−2. これが10年後の写真。2012.10にトタンを縦方向に変え、トタンを打ち付ける木枠を太い材木に変え、周りに溝を掘った。台風などの時、下がりの竹や足が水に浸かって腐食していることが分かったため。横から雨が入らないように防風ネットも張った。



5. カンナクズ利用のバーク 

 1.のカンナクズからバークを作る実験。左のみかん用は、カンナクズにEMぼかしと液肥を混ぜた。右の梅用は、カンナクズに鶏糞と液肥を混ぜた。時々発酵具合を見る。EMは嫌気性菌だから、空気が入ると失敗する。
 畑のはもっと大量で、シートをかぶせている。高いシートはもったいないし、安いシートはすぐに破れる。穴に埋める方法もあるが、完熟になっていない有機肥料は危険だ。時間ができたら好気性菌を使うことも考えてみよう。






道具

剪定用エアコンプレッサー (2002.1)

 梅の剪定は3反で10日ほどかかっており、腱鞘炎にもなっていました。そこで思い切って剪定用エアコンプレッサーを買いました。運搬車に乗っているのは、ガソリンタンク、エアコンプレッサー、リール、手許ハサミ、高枝剪定用ハサミです。手前は従来からの太枝切りとチェインソー。これで梅の剪定作業は2,3日に短縮されました。人に剪定してもらうことを考えれば5年足らずで元がとれます。作業が早く終わると精神的にも楽になります。ミカンはやや細かい剪定になるのですが、8割方これで済ませればずいぶん能率が良くなります。

エアコンプレッサーでの梅剪定作業 (2002.1)

 剪定はエアコンプレッサー一式、太枝切り、チェインソー、剪定ハサミ・ノコギリなどを組み合わせて行ないます。私は背が低く、高所恐怖症なので、剪定は全て地上からできるように樹を低くしています。《地上の星》と言われるゆえんです。樹に登ったり脚立に乗ったりしていた頃を考えると夢のようです。ただ、農業機械で大怪我をした話はよく聞きます。機械は融通がききませんから、肝心なところは慎重にしなければなりません。
倉庫

資材置き場 (2001.10)
 この田んぼは主に稲を作っているが、岸が曲がっていて長方形になっていない。はみ出た部分はトラクターで耕しにくいので、稲を天日干しする竹や足の置き場を作ることにした。特に竹は長いので、軽トラックで運ぶと道路交通法違反になる。ついでにワラも入れておきたいので、高さ2m、幅2m、長さ12mの大きな置き場になった。大工さんに頼もうと思っていたのですが、自分でできることは自分でしようと、大工さんの賃金のつもりでパイプなどを買いました。初めはシートをかぶせ、パイプが安定してからトタン屋根にするつもり。

 下は1年後の完成図。稲わらのほか、不要になった玄米貯蔵庫も入れて、次の使い道を考えている。
 手前に野菜を植えている。向こうの梅畑の人は草刈もせず、放置したままなので、害虫などの楽園になっている。自然農法と放置農法は違います。困ったものです。
道具

運搬車 (2001.10)

 運搬車を使ってもみの袋を車に積んでいるところ。エンジン付き運搬車は重宝すると聞き、親戚の農機具屋さんに中古を頼んでいた。油圧リフト付きの新品同様の出物があり、定価約40万円のところ半額程度で分けてもらった。リフトは1mほど上がり、予想以上に重宝している。

下は資材置き場の土台用の土を運搬車で運んでいるところ。今までだったらせいぜい一輪車でしたが、作業能率の良さは夢のようです。
 この土は本来なら3万円ほどするのですが、私の畑に上の畑から土砂崩れしてきたものをタダで運んでもらったものです。本来ならお金を出して処理しなければならないものをタダで処理できたのだから、どちらも「得」をしたことになります。
雑草 バーナーによる雑草対策 (2001.10)

 バーナーで雑草を焼いているところ。大根やホウレンソウなどを焼かないように溝の部分だけに使っている。畝の部分は小型バーナーでできるか試して見たいが、ミカン取りもあって時間がない。灯油が燃える匂いで気分が悪くなるのと、時間がかかるのが欠点。
作業場 作業場 (2001.10)

 ガレージをとりあえずの作業場にして木の加工をしているところ。
1ヶ月あまりで7つの棚を作ったので、右手が腱鞘炎になり、12月初めまでシップ薬のお世話になった。
電気ノコギリ、電気ドリルなど、電動工具もそろえ、夜は電気をつけて作業もできる。
液体散布 動力噴霧器とタンクの置き場 (2001.10)

 ガレージの奥に、動力噴霧器とタンクの置き場を作る。この棚は軽トラックの荷物台の高さにあわせており、1人で積み下ろしができるようにした。
 ガレージの上は大工用材木置き場にし、夜でも作業できるように蛍光灯、電動工具のためのコンセントをつけた。


左:納屋外部の棚1 (2001.10)

 納屋の入り口左の棚。2m×2m×1mの部分しか写っていないが、左にさらに奥行き0.5m幅2mの棚が続いている。ここは梅の樽や灯油などを置く。


右:納屋外部の棚2
(2001.10)

 納屋の左側の通路の棚。3.5m×8m×0.5mで、倒れないように屋根の鉄柱に引っ掛けてある。ここは釣り道具など、様々なものを置く。手前は唐箕(とうみ)という、昔の手回し穀物選別機で、もみなどを吹き分ける道具です。今はほとんどの農家にはなく、家のものも処分したので知り合いから譲り受けました。ここは《鬼門さん》なので、きれいにしておかなければならない。



上:納屋内部の棚1 (2001.10)

 納屋内部の肥料置き場。EMぼかしは日の当たらない小屋に入れている。
冷蔵庫は夏の卵や野菜の種の冷蔵に使う。


下:納屋内部の棚2 (2001.10)

 納屋の奥にコンテナや農機具の小物を置く低い棚を作った。
トラクターや稲はち機は見ての通り邪魔。常時使うものではないので、別のガレージに保管することにする。



上:納屋の現状(2001.8)

 納屋の中は単車や農業用品や米の貯蔵庫や引越し荷物でいっぱい。
まだトラクターと耕耘機も入れなければなりません。
納屋の外と内に3ヶ所ずつ棚を作ってすっきり整理したいのですが、仕事の合間をみての作業ですから、多分少なくとも今年いっぱいはかかるでしょう。
ミカンの収穫時までにはある程度めどをつけたいので、急ぐものから作業にかかっています。

下:棚完成後の納屋 (2001.10)

納屋の中に、1m×2m×4m、0.5m×1m×4mの2つの棚を作り、
納屋の外に1m×2m×4m、0.5m×4m×8mの2つの棚を作った。
納屋は作業場か物置か迷ったが、ほぼ4:1の割合にした。
トラクターや稲はち機は別のガレージに入れ、作業スペースを多くした。
内部の左には米の冷蔵庫、散布液・大工道具の棚がある。
まだまだ雑然としているように見えるが、ミカンの発送が始まっているからやむをえない。
  納屋裏の棚 (2001.8)

 左は納屋の裏に、幅8m、奥行き0.8m、高さ3.5mの棚を作っているところ。1階はヒヨコの養育室、2階は大工用木材・トタン置き場、3階は農業用品置き場にする予定。実は私、重度の高所恐怖症で、お尻の穴がむずむずしています。トタンとトタンを打ち付ける部分の木材とコンパネの一部と金網を買っただけで、あとは知り合いの建築屋さんにいただいた廃材を使いました。

 右は完成図ですが、雨が降り込むため、いずれ3段目から裏山にかけて屋根を作らねばなりません。とりあえずシートで雨よけをしています。
除草

稲の失敗例ー除草前(2001.8)

 (2000.8)と同じ田んぼです。今年はうるち米を植え去年と同じようにヌカによる除草を試みましたが、ごらんのように「ヒエ」と雑草が大発生して失敗でした。手前と向こうの背の高いのが「ヒエ」で、次男と三男に手伝ってもらって一家4人でのべ16時間かかりました。右は次男、三男は稲の中に入っていて見えません。家族に迷惑をかけました。

稲の失敗例ー除草後(2001.8)

 ヒエ取り終了。すっきりしました。手前に積んでいるのがヒエの一部。失敗の原因は分かっています。この田んぼは水持ちが悪く毎日のように水を入れなければならないのですが、「代かき」で手抜きをしたために表面が平らになっておらず、水から上に出た部分でヌカの効果がなかったからです。これは除草剤をまいたときも同じです。その上、田んぼの水を抜くいたずらもありました。子供か大人か分かりませんが、そんな時代になったのですね。これからは毎日こまめに水の管理をしなければなりませんが、《こまめに》というのが私の最も苦手とするところなのです。
雑草 牧草による雑草対策 (2001.7)

 「ソルゴ」というイネ科の牧草をミカンの間に植えました。トウモロコシを大きくしたような形で2m以上になり、ほかの雑草もある程度抑えています。刈り取れば敷きわらがたくさんできます。種はスズメが食べていたので、たぶんニワトリの飼料にもなるでしょう。おかげでこの向こうに植えていた本物のトウモロコシはタヌキの害から免れました。お隣の畑ではほとんどやられたというのに。「合格」としてこれからもこの牧草を利用したいと思います。夏はソルゴ、冬にかけてはエンバクとします。
液体散布 段々畑のパイプ (2001.5)

 この畑は急で、消毒に6時間かかっていました。ホースをもって50mのぼり、さらに別のホースをつないで50mのぼるのは苦痛でした。消毒液は1200リットル必要で、途中で2回中断させられていました。新しく動噴とタンクを買ったときに、この畑に太いパイプを引き、4ヶ所に30mのホースを設けました。今はホースを持って上がる時間、調合のための中断時間がなくなり、2人で同時にさおを使えるので、2時間前後で終了です。何よりも精神的に楽になりました。スプリンクラーまでは手が出ないが、大きな畑にはパイプ設備が必要だ。
 畑の上と下でトランシーバーで連絡を取り合っていましたが、今は携帯電話を利用しています。この写真は見にくいですね。
液体散布 パワーアップした動力噴霧器とタンク (2001.5)

 今までは1人がさおを持って消毒をしていましたが、時間がかかるので2人で消毒できる動噴に替えました。太いパイプが1本と、通常のパイプが2本つなげられるようになっています。タンクも一番大きな畑に合わせて途中で薬などを調合する必要がないように1200リットルのものを買いました。軽四に1200リットルは積めませんので、現地に行ってから貯水槽の水を入れます。リールに撒いたホース2組と木酢の容器も見えます。
鶏糞による雑草対策 (2000.9)

 鶏糞をまくと、はじめは除草対策、あとで肥料として働いてくれるはずです。難点はミカン畑に使えないこと。酸っぱくなって商品にならず、私のいとこは全部樹を切ってしまったそうです。かなり評判のバレンシャオレンジだったのですが。ミカン作りはそれほど怖いのです。
雑草 ヌカによる雑草対策(2000.9)

 ヌカによる除草は、以前未熟のEMぼかしでナンキンが枯れたことからヒントを得ました。発酵時に酸素や養分を奪うのか、詳しいことは分かりません。稲で成功したので梅畑の溝の部分(ここは水分がある)で実験しました。ほぼ成功といえるでしょう。雑草の若い芽はバーナーで焼きます。できればオガコやカンナクズで効果があってほしいものです。
除草 稲の除草対策その後(2000.8)

 (2000.6)の写真の「餅米」がここまで大きくなりました。普通の米に比べて「穂」が出るのが遅く,2週間遅れの8月10日にヤットでました。左下の,竹のところが取水口で,この部分からヌカを入れたためそのまわりの成長が遅れています。消えてしまったものもあります。田の4分の1だけ除草剤なしにしたのですが,草がところどころ生えているとはいえ、気にするレベルではないと判断しました。除草剤をまいた所にも草は生えています。
除草 稲の除草対策(2000.6)

 米ぬかによる除草実験。 「米ぬか」を取水口から入れているところ。発酵時に酸素を奪われるので稲の生育が心配でしたが,案の定この部分は生育不良になっています。また、雑草も無視できる程度ですが生えてきました。このほか、EM活性液や木酢も見えます。これらも同時にまきました。
雑草 インド袋による雑草対策(2000.4)

 ミカンの木は草をはやすと「カミキリムシ」がやってきます。とりあえず樹の元だけインド袋を敷きました。が、これは失敗に終わりました。草は生えてきませんでしたが、袋が分厚すぎたせいか、水や肥料が下まで届かず、樹が弱ってしまったのです。
農作業 間伐 (2000.3)

 段々畑の1段をすべてチェーンソーで切って、作業道にしています。私が生まれる10年程前に植えられた樹を切るのは心が重いのですが、樹が大きくなりすぎて作業能率が最悪でしたのでやむを得ません。もし自分が植えたのであれば多分切れなかったでしょう。このあとはウソのように作業が楽になりました。人間の勝手ということになりますが、おかげでまわりの樹は太陽があたって風通しもよくなりました。その代わり、草がボウボウになります。

『反省』 結局、この上の段に風や日光が当たりすぎてバレンシャの樹が弱ってきました。数年後、この段にも苗木を植え、小作りにしています。
農作業 垣根剪定 (2000.3)

 段々畑では大きな樹は通路をふさいで作業効率を著しく落とします。垣根のように剪定していく方法があるのを知り、早速導入しました。ミカンの樹は一度に切ると「ボケてあばれる」ので、5年計画で完成させます。

『反省』 垣根剪定はつい強剪定になってしまうので、今までのは失敗しました。少しずつマスターしていきたいと思います。
道具 太枝切りによる剪定 (2000.1)

 直径4センチの太枝が切れる「太枝切り」は、細かい剪定はできませんが作業能率がよく、「けんしょう炎」の心配もないので重宝しています。2,3年これが剪定の中心になりました。が、今は思いきって買ったエアコンプレッサーが主流になりました。梅もミカンもエアコンプレッサー様様です。
  

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