葉

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 ミカンの皮を食べないなら、
  ミカンは汚くて良い、

 ミカンの皮を利用するなら、
  無農薬が良い、

 どちらにしても
  農薬はかけないほうが良い…






みかん
 [写真] 有機肥料を使い,農薬を極力少なくした、直販用ミカン園の一部です。田辺でも「おいしい」と言われる地区の1つで,1日中太陽があたっています。ここには大滝秀治,佐藤慶という有名人のそっくりさんの畑もあります。私も何を隠そう,東大法学部の佐々木教授に似ているといわれています。スーツを着,ネクタイを締めれば。佐々木教授は東大学長になられるようですが,2000年12/29の朝日新聞のお写真は「気の毒なくらい」私に似ていました。並べてみたいのですが、肖像権うんぬんといわれても困るのでやめます。
 ここは「樹」そのものを枯らす害虫対策以外の農薬を使っていません。おかげで1999年は「カメムシ」に6割程度やられて大損害,大ショックでした。「カメムシ」の怖さを改めて知りました。
 このミカン園には,極早生温州・早生温州・バレンシャオレンジ・三宝柑・ポンカン・ネーブル・春光柑・ユズ・レモン・甘夏柑・本ミカンと,11 種類のミカンを植えてあります。普通の農家はこんな植え方をしないようですが、私は作業の手間がかかってもいろいろあった方が楽しいと思っています。
 とはいえ、カラス・ヒヨドリ・カメムシ・ゴマダラカミキリなどに泣かされ,段段畑のため消毒・草刈作業の大変さに閉口しています。ここまで苦労しても一部の消費者に「見栄え」を言われ,涙も出ないことがあります。
 ミカンにはいろいろな「効用」があると言われていますが,「無農薬ないし低農薬」でなければならないのは当然でしょう。「糖度」を上げるために「農薬」の「副作用」を利用したり、ホルモン剤(むしろ農薬より危険と考えます)をやるなど,「何でもあり」の時代です。私は安心して食べられるミカン作りに徹したいと思います。「ミカンとアレルギー」についてもまとめていますので,そのページもご覧下さい。 

みかん作りの基本方針…何よりも健康・安全第一に考えて作っています。

除草剤を極力使わない

 「除草剤」については自己紹介や省力化作戦、我思故我在のページに考え方の変更を書いています。要するに、除草は手作業、草刈り機、生育抑制効果のある有機物の散布を中心とし、その他の工夫は現在も試行錯誤中です。が、忙しい時や夏に草刈作業が過酷になるときは農園の周りなど作物に影響のない部分について最低限の除草剤を前記有機物に混ぜるということは許していただきたいのです。
 これも否定されると自分の健康が害され、何のために苦労しているかわからなくなります。生産者としての良心は失わないつもりですので、信用していただき、ご理解願いたいと思います。
 草刈中の家内  草刈中の家内です。いつもは2台の草刈機を使って2人で作業します。1人だと危険に対処できないし、なかなか作業が終わらず精神的に参ってしまうのです。左は温州ミカン,後は春光柑の樹です。その向こうは隣の梅畑。
 梅雨のあとの草刈  梅取りの時はミカン畑はほったらかしになります。梅雨の雨で草は背丈まで生え放題。こんなときにはゴマダラカミキリがやってきますので,みんな必死で草刈をします。草の向こうで私が草刈機を使っているのですが,見えませんね。
インド袋を敷く

 草刈の手間をできるだけ省くためにいろいろな対策をしていますがこれもそのひとつ。インド袋の古いのを敷き,その上に刈った草を乗せています。この他,カンナクズやオガコでも実験しようと思っています。が、これらは「モンパ病」という病気を発生させるというので,慎重に考えているところです。インド袋もしきつめると「味」に影響が出ないか心配です。この畑は「味」が命で、これからはいくら最低農薬といっても味の悪いのは売れないのです。まずは樹のまわりに敷いて,様子を見ていきます。
 2001年に確認したところ、味は大丈夫のようです。今度は全部敷き詰める予定。

 …と思いきや、ミカンの収穫のあと、樹がどんどん弱ってきて、葉っぱが落ち、樹脂病になりました。原因は何か、調べていくうち、インド袋を敷いた老木に限定されているということが分かりました。原因はインド袋だった! インド袋をめくると土が乾いている。水分過剰を心配していたのだが、実際は逆だった!袋が分厚すぎて、水分や肥料が中まで染み込まず、ほぼ1年間「飲まず食わず」の状態だったようだ。「ゴメンネ」と言いながらインド袋を全部取り去り、肥料をやり直していると「恵みの雨」。やはり神様は見ていたのですね。樹脂病になった樹は石灰を中心とする粉を水に溶かして塗り、みんな「鈴木その子」状態になりました。写真はその1ヵ月後に撮ったものです。ビデオカメラではやはり画像が悪いですね。

EM・パイウォーターの活用

 化学肥料・農薬は作物のエネルギーを低下させ、土地や環境を悪化 させます。健康な作物は健康な土から。EMと有機物を中心に肥料や 散布液を作り、健康に良い水「パイウォーター」を使用しています。
*EM:「有効微生物」の略。生物に良い影響を与える約80種類の微生物を
  混合したもの。
*パイウォーター:生体水に近い水。生物の細胞を活性化し、健康を保つ。
 EMぼかしを作るとき,EMおよび活性液などを希釈するときにも使って
 います。 農薬などの害もかなり減らせると言われています。
 ミキサーでEMぼかしを作る  EMぼかしを作っているところ。ぬか・菜種カス・魚粉・おがくず・籾殻などにEM・糖蜜・パイウォーターを混ぜます。これはミカン・梅・野菜・米の土壌改良剤的肥料として使うほか,ニワトリの餌にも混ぜます。ミキサーは中古をもらい,5万円ほどかけて修繕改良しました。ニワトリの自家製飼料を作るときにも使い,重宝しています。
 後姿が「高島礼子」に似ていなくもないですね。そう思うのは私だけでしょうが。
 ウチの「娘」シェパードのラック号  ウチの唯一の「娘」,シェパードの「ラック」です。なぜここに登場するか,話せば短いのですが,実は糖度計ならぬ「糖度犬」なのです。前のシェパード「ポリー」は「食べなさい」と言えば何でも食べたのですが,この犬は糖度12以上の「おいしいミカン」しか食べません。他のミカンは吐き出すのです。水は「パイウォーター」しか飲みません。ミカンの味は土地の環境・土・肥料で決まります。彼女は「いいミカン」を本能的にかぎ分けるのでしょう。ただ、「カメラ」が怖いようで、震えているのをなだめすかしてやっと撮ったのがこの写真です。私の顔が赤く写っていますが、お酒を飲んでいるのでも病気でもありません。多分日焼けでしょう。

お客様の求める商品価値と農薬使用の妥協点を探す

 果樹の場合はEM発酵液や木酢(もくさく)だけで全ての害虫・病気 を防ぐことはできません。今のところはやむをえず最小限の農薬を使 っています。「商品」がなくなれば何もならないのです。樹そのものを枯らしてしまう「ゴマダラカミキリ」や「ヤノネカイガラ」、 果実に致命的なダメージを与える「カイヨウ病」や「ソウカ病」については 農薬を使わざるを得ず、果実のなっていないときや果実を避けて散布して いました。後二者はしばらく農薬を使わなかったのですが、1998年発生して台無しになったため木酢を入れ、濃度を基準の半分以下にして散布しています。発生がおさまれば中止する予定です。カミキリは下にあるように解決済み。
 ただ,減農薬にすると当然「見栄え」は悪くなり,農協や市場ではかなり安く引き取られます。そこで、直販用と農協・市場用に分けて栽培していましたが、私の「信念」に反します。2003年から全て最低農薬にし、味の濃い「宮古井」と、あっさり味の「城山」の園地別に販売することにしました。(2005年からはその区別もなくしました。それぞれの園、それぞれの収穫時期によって特有の味があるからです。)直販が伸びてくれること,最終的には消費者が「見栄え」より「健康・安全」を優先する時代が来ること、をじっと待つしかないでしょう。農薬をかければ直販価格の数倍で売れるのを承知の上でがんばっています。有機・無農薬は経済的に本当に苦しい戦いなのです。皆様の力で育てて下さることを切にお願いします。

2006年に梅で「最低農薬」にした弊害でひどく汚い実を大量生産することになってしまい、従来のお客様の半数以上が離れていきました。
その反省から農薬の使用を再度見直すことにしました。
みかんの場合は初回のお客様に、見た目について辛辣なお言葉をいただくことはありましたが、2回目以降のお客様が見た目で離れていかれるということは特に傾向として見られません。
が、農薬を減らした影響で樹が大幅に減少していました。梅と同様に2回、3回と徐々に使用を増やしましたが、歯止めは利かず、蔓延した後では、苗木もすぐに枯れてしまう始末。農薬を使う弊害は目に見えずすぐには問題になりませんが、使わない弊害は目に見えてすぐに現われ、被害も大きいです。
幼木の間は特に害虫に弱く、農薬使用を1回にしていた間のものはほとんど枯れ、樹の減少を抑えることができませんでした。2008年定植以降のものは生存率が上がりましたが、成木、老木は減少数こそ大幅に改善されましたが、天候不順も重なり枯れていく流れは止まらず、極早生、早生温州みかんについては2012年の段階で当初の90%程の樹が枯れてしまいました。

 また、「低農薬」の定義も変更します。
一般に
”減農薬”の文言は「その地域の一般に使われている農薬の半分以下」で表現を使用するのに認可が必要。
”低農薬”の文言が「生産者・販売者が農薬使用量が少ないと判断すれば」で表現を使用可能ですが、

 現在の香里農園の認識は
実質的には”減農薬”だけれど認可は取らないため表示上は”低農薬”とさせていただいています。
低農薬というのは農家の主観が入り、それこそピンキリです。
慣行農法から入ってきた人と、有機・無農薬から入ってきた人とでは感覚が違います。
回数だけでなく、希釈倍数や混合する非農薬物の割合も大きく影響します。
お客様にお送りするメールやパンフレット等には使用回数などを記載するようにしていますが、
一般にHP上に記載するとなると《正直者が損をする》結果になりかねません。
有機や減農薬の認可を得るためには厳しい条件と毎年の経費が必要になります。
余計な経費をかけないために。梅は”低農薬”という一般表示にしておりますが、
結局は《その生産者を信じられるか》ということに尽きると思います。
お客様も多様化してきましたが、信頼を得られるようにこれからも研究・努力してまいります。
 温州の枯れ木ーゴマダラカミキリ
 「ゴマダラカミキリ」にやられて枯れた樹です。樹齢60年で,枯れた部分を切って負担を軽くするなど「大手術」もしたのですが,こんな哀れな姿になりました。これを避けるための農薬は許されるでしょう。左に苗木を植えています。
 ユズの枯れ木ーゴマダラカミキリ  ユズも「ゴマダラカミキリ」にやられて枯れてしまいました。1年前から様子がおかしかったのですがいったん虫が入ると手の打ちようがありません。向こうの樹が黄色いのは夕日が当たっているからです。
 ユズは結構人気があるので、苗木を3本植えました。「桃栗3年柿8年、ユズの大バカ18年」といわれますから、70歳になるまで待たねばなりません。温州ミカンも味が出るまで15年かかるのです。「カミキリ」にやられるのがどんなに悔しいか分かるでしょう。
 これがゴマダラカミキリだ

 捕まえた「ゴマダラカミキリ」。「ギーギー」と鳴くので子供の頃は「ギーギー」と呼んでいました。これが樹を枯らす「悪党」だったとは。

 下はゴマダラカミキリの幼虫。ゴマダラカミキリをのせているティッシュの右はミカンの樹の幹の皮を剥いで幼虫を引きずり出した跡。幼虫は今は2cm位ですが、私が昔食べたのは直径10mm、長さ50mm位でした。これを七輪で焼くと、「ピン」となってこおばしく、中から練乳のような汁が出てきて最高でした。その恨みで今ミカンの樹を枯らしているのでしょう。
ゴマダラカミキリ対策のテープを巻く
ゴマダラカミキリ対策ー防鳥ネット  (2007.9)
《写真上》
 ゴマダラカミキリを殺すために,夏の間に樹の幹に農薬をかけていましたが,2001年に農協さんの勧めで「バイオリサ」という新兵器を導入してみました。テープに染み込ませた微生物にゴマダラカミキリが触れると,白いカビが生えて死ぬのだそうです。テープに触れなければ死にませんし,よその畑も実施しないと効果はあまり期待できません。しかも「高い」ので今年申し込んだのは私だけだったようです。ゴマダラカミキリの農薬はきつくて身体にも悪いので樹の幹にだけ慎重にかけていましたが,これがうまく行けばさらに無農薬に近づきます。
 2002年は残念ながらさらに5本ほど枯れましたが、これは今までに入っていたゴマダラカミキリのせいだと思います。樹が枯れるのはこたえますが、もうしばらく様子を見ます。

《写真下》
 ここ数年ゴマダラカミキリが増えて、よその畑でも被害が出ている。バイオリサは高価なので普及せず、結局《超負け組》になってしまった。枯れたミカンの樹は5,60本になる。ゴマダラカミキリの農薬は臭いもかなりきついので、次に考えたのが防鳥網の古いのを樹の根元に巻く方法。畑に丸めていた防鳥網にカミキリ虫などの、足にとげのある昆虫が引っかかっていたのがヒント。カブトムシやクワガタも死ぬかもしれないが、農薬に比べればまし。
 カメムシの害  カメムシにやられて落としたミカンです。母が入院して時間がなかったこと,できるだけ農薬は避けたかったこと,カメムシの恐ろしさを知らなかったことから,この畑は消毒せず,木酢とEM5だけにしたところ,2トンほどが全滅でした。本ミカンやポンカンも被害にあいました。おまけに妻はカメムシに「オシッコ」をかけられ,目医者に飛んでいきました。失明した人もいるそうです。このミカンは糖度が13ほどあり,かなり悔しい思いをしました。
 ヤノネカイガラの害  ヤノネカイガラにやられた実。写真でははっきりしませんが、「黒ゴマ」を振ったようになります。これだけなら「ゴマミカン」として「高く」売れるかもしれませんが、最終的に樹が枯れてしまうという、「A級戦犯」なのです。
 コガタスズメバチの巣


 神棚の榊(さかき)が枯れたので、ミカン畑へ榊を切りに行く。いきなりハチが攻撃してきた。「巣」がある。刺激しないように遠くの枝を切って帰り、次の朝、キンチョールを直径1cmくらいの穴から吹きかける。巣は「戦利品」として持って帰ったが、使い道はない。せめてこのページに載せてあげよう。
 ちなみに家内のハチ対策は無謀で危険だ。3ヶ月前のこと。いきなり巣を落としにかかる。怒ったハチは配偶者である私に恨みをぶつける。お陰で私だけ唇を思い切り刺された。中国製の薬2種類のお陰か「タラコ唇」にならずにすんだ。

 蜂の場合は無農薬云々言っていられない。こちらが命取りになることがある。
ムカデは地面に落として足で踏みつける。マムシは草刈機で切るか、高枝選定で挟んで頭をつぶす。厄介なのは《蚊》。電子蚊取りの匂いが好きなやつもいて、かえって寄ってきたりする。夏は暑いときを避けて朝と夕方、このごろは真冬でも飛んでくる。《ブヨ》というのもたちが悪い。人の顔の周りを「ブン、ブン、ブン」。何のために生きているのか。人間に忍耐力をつけるためなら、No, thank you.
 カラス軍団 (2004.12)
 ミカン畑で、ミカンを狙うカラス。多い日は300羽ほど来るという。今日は約100羽で、ヒッチコックの≪鳥≫のようなすごい迫力の場面もあったが、カメラが間に合わなかった。携帯なので、光学ズームもなく、バックに木があると、カラスの姿が見えにくい。この写真では見えないが、低いところではカラスがミカンをくわえて一直線に巣に帰っていた。
 この山の向こうでは、カラスのほか、アライグマ、タヌキ、サル、イノシシ、クマまで来るという。そのうちこの地区にも出没するかもしれない。
 今度出す小説のために1週間ほど3倍ズームのカメラを持ってカラスを追いかけたが、≪大胆かつ繊細なカラス≫の写真は難しいのだと、プロのカメラマンも言っていました。

 ところで、このカラスというやつ、もともと能力がある上に学習能力もあり、手に負えない。知恵比べはどうやら人間様の負けのようだ。人間のメンツにかけてもと思うのだが…。
 黒点病
  黒点病にかかった実。商品価値が下がる程度で実用上はさして問題はない。「キレイナキレイナ実」を求める人は気になるだろうから、これらは「選外品」として安くしていますが、本当は「おいしい」ものが多いのです。体にほくろやシミやソバカスが1つもない人はいますか?あったとしてもそれは人間の価値に影響がありますか? こんなのが気にならない消費者になってもらいたいと思います。
 黒点病のきついものでおいしいものは「ガングロ」と名付けて売り出しました。これが結構「おいしい」と評判なのです。何事も徹底すればそれなりの評価が得られるのです。
ヒヨドリの害   ヒヨドリにやられた実。このあと「メジロ」が残りを平らげます。彼らにも「生活」がありますし、神様からの贈り物は人間が独り占めするものではありません。多少は大目に見なければならないのですが、1本の樹で半分以上「おいしい」実をつつかれるとガックリきます。残った部分を「味見」に使うこともありますが、なさけないですね。
 ヒヨドリの選球眼はすばらしく、安全でおいしい実からやられます。残りのミカンには「黒いフン」がべったり。「お墨付き」ということで名誉なのですが…。ヒヨドリがきている樹から取りはじめるとまず「間違い」はありません。
八朔の落下
 八朔は実が重いためかよく落下します。落下防止剤をかけたり、早めに収穫して囲っておくのが普通ですが、私は農薬はできるだけ避け、できるだけ樹の上で熟させたいと考えます。この写真は3月23日に撮ったものですが、3月に入ると風などがなくても収穫中にポトポト落ちます。あまりにも勿体無いので、「落下八朔」としてお得意様限定で販売しています。キズもあり、落下のショックで味が変わることもあって、初めての方には何を言われるか分からないからです。ある程度きれいで大丈夫なものを選びますが、落下したものを手取りと混ぜて売ることはしていません。
 ミカンの凍害? (2007.4)
 
 ミカンも去年(2006年)1月の大寒波で樹が凍ってしまった。
温暖化でカミキリムシなどの害虫が《いつもより余計に》大活躍し、あるいは老木で弱っていたところに寒さが来たからか、うちの畑では去年から今年にかけてかなりのミカンの樹が枯れた。
 写真の樹は15年余りと思うが、こんな若い、《これから》の樹が突然枯れるのは辛い。壮年の突然死のようなものだ。
 カミキリムシもここ数年激増しているようで、非農薬の《バイオリサ》などで解決するほど甘くないことを知らされた。農薬を減らす実験をせせら笑うように、自然は追い詰めてくる。梅に比べてミカンは「汚い!」とお客様を大量に減らすことがないだけまだ救いか。
 何のために苦労しているのか、時々わからなくなる。家族を犠牲にして、自己満足に浸っているだけじゃないかと思うこともある。
選外みかんの活用(2004.2)




 みかんは、進物用A、家庭用B、選外品Cに分けられる。最低農薬で栽培すると、選外品が多く出て、さばき切れない。せっかくのみかんを捨てるのも神様に申し訳ない。そこでシュレッダーを買った。これで細かくしてニワトリにやればえさ代も少しは浮くし、ビタミンC入りの卵ができるに違いないと踏んだ。が、ニワトリがデザートとして食べるみかんなんて、たかが知れている。それに、顔が黄色くなって、産卵率が下がったようにも思える。

 考えた末、EM活性液、つまり、EM菌を糖蜜などで活性状態にしたものをかけて密封し、肥料を作ることにした。新開店のホームセンターで買ってきた特価のゴミ箱などを総動員して保存しているのが下の写真。我が家は「腐ったみかんしか捨てない」と言われている。

すかし剪定(せんてい)

 太陽エネルギーをいっぱいに浴びさせるため、枝と枝の間を思いき り空けています。収量は少なくなりますが、消毒液の量を減らすなどの効果もあります。ただ、せんていは余りしない方が「コク」や「深み」 が出るようにも思えます。せんていをすると木が若返るのです。若者の方が 「エネルギー」を持っていても、 「深み・味」は年を重ねた方が出て来るのと同じかも知れません。難し いところですが、私は食べ物については、「安全性,エネルギー」を優 先させたいと思います。
 ミカンの剪定
 「垣根剪定」に取り組んでいるところ。段々畑で作業がしにくく,困っていましたが,垣根選定という新しい剪定法があるのを知り,3年計画で取り組んでいます。1年目ですからスッキリしませんが,余り切りすぎると樹が「ボケて暴れる」のです。ミカンの品質も悪くなります。この年は不作年なので,剪定は控えめにしています。従って,この樹は「すかし剪定」にはなっていません。
 美白の女王  農業をはじめた頃、ミカン畑の中に真っ白い樹があるのを発見し、「何やろ?」と思っていました。仮に「鈴木その子」と名付けていました。これは「樹脂病」といって、樹の枝に直接太陽があたると樹の皮にひびが入り、ぼろぼろになる病気の対策だったのです。私のように剪定が強いとこのようになります。この樹は春光柑で、あまりにウッソウとしていたので、思い切りきってしまったのです。
 白いのは石灰だそうで、これに薬が入ったものもありましたが、私は石灰だけのものを買いました。ただ、これを塗ると新芽が出てこないようなので、皮がぼろぼろになるのを我慢して新芽が出るのを2,3年待って塗りました。
 下の方から枝が出て、それに実がなれば高いところに登らなくてすみます。高所恐怖症の私としてはありがたいことです。
 園のまわりの木の処理  ミカン畑のまわりに生い茂っている木を切っているところ。すかし剪定をしてもまわりの木や防風林で太陽の光がさえぎられては何もなりません。防風林は割合簡単なのですが、この畑は急な傾斜地が林になっているので危険な作業です。
 ミカンの摘果


 ミカンの「摘果」をしているところ。「摘果」には間引きによって大きさを調整する、選外になる実をあらかじめ取り除いておく,という2つの目的があります。その他,「枝別摘果」といって、豊作年に1つの枝についている実を全部落とし,次の年にならせることによって「隔年結果」を直す方法もあります。「君達は今年はならなくていいよ、その代わり来年なってね。」というわけです。「隔年結果」は「樹上完熟ミカン」にすると木が弱って1年おきにしか実がならない現象です。これを直すのに,みんな苦労しています。私も「人並みに」苦労して,いろいろ試してみました。肥料をやりすぎると色と味が出なくなり,「予備枝作り」という方法は大した効果が出ませんでした。去年は「予備枝作り」のほかに「枝別摘果」も取り入れました。あまり期待していなかったのですが,今年(2000年)は不作年にもかかわらず予想外に実をつけてくれました。そこで,普通は5,6月ごろ「摘果」するのですが、8月になってからあわてて「摘果」と軽い「剪定」をすることになりました。うれしい誤算ですね。

  再春館製薬のパンフレットに紹介されました (2004.10)

 「ドモホルンリンクル」でおなじみの再春館製薬様にうちの無農薬摘果みかんを使って頂いています。
 5,6名の方が視察に来られ、「変人のこだわりとウンチク」に感心されたのか、24ページ中6ページを割いて紹介されました。「ものづくりにかける想い」というタイトルです。

 カメラマンいわく、「もっと笑って」。
もう少し高く買ってくれればいやでも「笑み」がこぼれるのですが。
 極早生ミカン取り
 「極早生ミカン上野」の収穫。極早生はミカンの出はじめで値がするものの、味はもうひとつです。直販するつもりはなかったのですが、早くミカンを食べたいというご希望もありましたので、2001年から直販を始めました。
 極早生は樹が若く,「小造り剪定」をしているので収穫は楽です。ただ、この種類は枝がたれてくる傾向があるようで,樹形を考え直す必要があります。
 早生ミカン取り  「早生ミカン宮川」の収穫。特に「おいしい」と評判の「最低農薬ミカン」です。「すかし剪定」にはなっていませんが、不作年にはあまり剪定をせず、実をならせることを優先させます。これは11月中旬から「味」が出ます。手前の樹の右寄りに青い,カッパを着た姿が写っていますが(心霊写真ではありません),見にくいですね。この時は小雨でしたが,それから土砂降りになりました。今年(2000年)は雨が多く、仕事が遅れているので,雨だからと言って仕事を休んでいたら何も出来ないのです。
 手前の樹はほとんどとり終えたので「実」がないのですが,右上の樹は初めからほとんどなっていません。不作年ですから。天候が悪くてほとんど「実」が写っていませんが,豊作年の6割くらいはなっているはずです。例年だと2割くらいですから,「枝別摘果」の成果が現れたと言えます。草刈が間に合わず,草ボウボウです。このあたりでは「あの草ボウボウの畑」ということで有名になっています。もっと楽な雑草対策を検討中です。
 バレンシャオレンジの袋かけ
 バレンシャオレンジの袋かけ。樹の高さを下げ,下の段を全部切ってしまったので日当たりがよくなりました。天気は良いのですが寒い日でした。バレンシャは7月の収穫時に剪定をするのですが、次の年になる実がすでについているので思い切った剪定はできません。そこで、1月の袋かけ時にもう一度剪定することにしました。この時は良い実か悪い実かはっきりするからです。私が剪定をし,そのあと家内が袋かけをします。バレンシャは「トゲ」があるので大変なのです。今年のバレンシャの味はどうなるか,楽しみでもあり,不安でもあります。
 バレンシャオレンジは温州ミカンに比べてかなり手間がかかります。値が高いのも当然でしょう。「出来」について素人にとやかく言われると頭にきます。

作っているみかんの種類について
(写真は順次載せます。)

極早生温州…9月中旬〜10月中旬


 「温州ミカン」の露地物を早く食べたい人のためのもので、他の温州ミカンに比べて味はもうひとつです。 品種は宮本と上野があります。 今まで直販していなかったのですが、ご希望によりほぼ完全着色を直販することにしました。 「スッパイ」のがお好みの方は5分着色もお送りします。キロ数をお知らせ下さい。

早生温州…10月中旬〜12月下旬


 「ウンシュウミカン」の一般的なもので、品種は宮川。 完全着色のほか、完全着色のまま樹に成らせて完熟にした樹上完熟のいず れかを直販します。樹上完熟は木に負担をかけるのと「ヒヨ鳥」などの害 を受けることが欠点ですが、味もよく出ており、正月前後に食べていただけ ます。「スッパイ」のがお好みの方は5分着色もお送りします。キロ数をお知らせ下さい。
[写真] このミカンはきれいですが,黒点だらけ,ススだらけのものもあります。味はすごく良いのですが,さすがにお金を取って売るわけには行かず、選別して知り合いにお分けしていました。しかし、あまりにもおいしいので「ガングロミカン」と名付けて販売したところ、バカ受けしています。
 ジュース用ミカンの売れ残りは、腐りを半分以上捨てながら貯蔵すると、あとで独特の味になります。これには「サバイバルミカン、生き残りミカン」と名付けています。

ユズ…12月上旬〜12月下旬


 香味料として、レモンと同じように使えます。また,ユズ4個分の種を20度の焼酎400ccに1ヶ月漬けておくと,「お肌つるつる」の化粧品になるそうです。ただし,人の肌もいろいろですから,一部で試してからお使い下さい。一般に,柑橘の種は「お肌」に良いと聞きます。肌を傷めるばかりの「お化粧品」とはお別れしましょう。「ユズ酒」「ユズジュース」「ユズ風呂」などもお試しください。
 もちろん無農薬ですから「カイヨウ病」がきて大変「キタナイ」です。でも,すごく「良い匂い」がして,安全です。かなり「好評」を頂いています。この樹はカミキリムシにやられて枯れ、20年近く前に植えたのが今年(2002年)やっと実をつけました。小木も植えていますが、実がなるのは10数年先です。しばらくは需要に応えられませんね。
 「桃栗3年、柿8年、梅は酸いとて13年、ゆずの大馬鹿18年」というそうです。気長に待ちましょう。

本ミカン…12月下旬


 一般に正月の飾り用として農薬を一杯かけてきれいな実にします。が、食べてもおいしいので、私はほとんど無農薬で「食用」として作っています。原始的なミカンで「種」が多いのが欠点。1999年の台風などの影響で,2000年は3本中2本が収穫ゼロでした。黒点病やカイヨウ病も多く、時期が遅れたこともあって、市場では165kg120円でした。収穫・選別作業に約10時間取られましたので,「時間給12円」ということになります。他の手間も入れると「時間給5円」程度でしょう。これが百姓です。
 農薬をかければもっときれいなミカンが取れ,収入も7万円程度になります。「農薬で自然を汚染しないため」とはいえ,自分でも「アホなことをしているなあ」と思います。市場や農協に出す場合,農薬をかけたものとそうでないものでは収入が「2ケタ」違うのです。本ミカンは普通食べないので「環境」はともかく,「健康」についてはほとんど影響しません。あなたならどうしますか。
 左の写真は黒点が少なく,市場に出せたものです。結構きれいでしょう?半分近くは市場に出せず,「風呂」に入れました。香りが高く,肌がすべすべになり,せめてもの「救い」でした。味も好評でした。本ミカンの特徴は「昔の味」と「良い香り」にあります。この特徴を生かさない手はありません。「お風呂に入れて、お風呂に入りながら食べる」という、頭の良い人も出てきました。

キンカン…12月下旬〜1月下旬


 直径2,3cm程度の小さな実です。皮を食べますから、特に農薬には気をつけなければなりません。甘煮にされる方も多いです。
 実が小さい上に樹には大きなとげがあり、作業能率が悪いことこの上ないのですが、実の大きさ、実のきれいさ、葉っぱのきれいさなど、規格が厳しく、「年寄り仕事」として現役バリバリの農家からは嫌われます。「懐かしいから、もらったら食べる」という方がほとんどで「商売」にはなりにくいです。
 ポンカン、キンカン、ブンタンは「ン」が2つつき、「運」が良くなるといわれているのですが。

ポンカン…12月下旬〜1月下旬

コウショウ:早生品種、実が大きくジューシーだが大味。楕円形。

テイショウ:やや晩生品種、実が小さく水分少なめだが濃厚な味。ヘシャゲてる?

コウショウとテイショウの比較:上がコウショウ、下がテイショウ

 甘くて柔らかく,香りの高いミカンです。種があり,プリプリしています。霜や雪,カラス、ヒヨドリにやられ,なかなか収穫にまでこぎつけられないのが悩みの種です。コウショウは早くできて実が大きくてジューシーだがやや大味。テイショウはやや遅く実が小さく水分が少ないが味は濃い。畑によって個体差はある。人の好みもいろいろ。カミキリムシにやられたところは苗木も植えましたが,大きくなり,「いい味」が出るまで15年はかかるでしょう。

ネーブル…3月下旬〜4月上旬頃


 甘くて柔らかく,香りの高いミカンです。ポンカンと似ていますがやや「ジューシー」です。これも霜や雪,カラス、ヒヨドリにやられ,なかなか収穫にまでこぎつけられないのが悩みの種です。
 まだ少ししか取れませんので、一般には販売しておりません。

三宝柑(さんぼうかん)…3月上旬〜4月上旬頃


 皮が厚くて、こぶのついた晩柑で、袋はやや小さくて、実は柔らかい。プリプリ感はやや少ない。名前がめでたいので 結婚式などにも使われます。味が出るのは3月中旬頃です。砂糖づけのお菓子,マーマレード,料理の器などにも使われるようです。おかしな話ですが料理の器としては農薬を使った「きれいなもの」しか売れません。が,ほとんど無農薬ということでマーマレードに使ってもらい,好評でした。

春光柑(しゅんこうかん) …3月上旬〜4月中旬頃


 「ヤマブキ」とも言われ、あっさりしたさわやかでファジーな味。 若い方の好みにも合うのではないかと思います。食のすすまない病人さんでも食べられるようです。はっさくに似て いますが、やや柔らかい感じです。あまりなじみはないですが、健康に有効な成分が含まれているようです。マーマレードは、苦味のある、あっさりした独特の味でした。写真は黄色に写っていますが,実際はもっとうすい緑がかっています。

八朔(はっさく) …3月上旬〜4月中旬頃


 袋が大きく、身が引き締まった代表的な晩柑。プリプリっとした食感です。写真はウチの「紅八朔」です。この樹の他に小木が数本ありますが,ミカン類は15年ほど経たないと「味」が出ません。足りない分は同じく有機低農薬でおいしいと評判の八朔を作る知り合いの農家(80歳超えた大滝秀治そっくりのおじいさん)から分けてもらっています。彼の畑はこのページの一番上の写真の畑の近くにあり,私が最年少の若造になるほどお年を召した方が多いのがこの地区の「特徴」です。みんながんばっているのです。

夏みかん…3月中旬〜4月下旬頃


 スッパイ,昔ながらの夏みかんです。近頃は甘いミカンを好まれる方が多いのですが,「夏みかんでなければ」という,根強いマニアの方もいます。食べた後の「さわやか感」が魅力なのでしょう。自分の樹が枯れ、苗木を作ってもらっていますが、知り合いの農家からほとんどを分けてもらっています。

甘夏…3月中旬〜4月下旬頃


 夏みかんがスッパ過ぎるという方に人気です。夏みかんの風味を残しながらスッパさを抑えた味が特徴です。食べた後の「さわやか感」は夏みかんと同じです。甘夏と夏みかんは外観上では区別がつきません。これは植え替えに一部失敗したため、知り合いの農家から足りない分を分けてもらっています。

レモン…3月上旬〜4月中旬頃


 外国産は強力な防腐剤を使用しているため、現在は国産物に人気があるようです。農薬入りのレモンを丸かじりしたり皮ごと 紅茶などに入れるのは「自殺行為」と言えるでしょう。私はレモンには 農薬を全く使いませんが、お陰様で1997年の台風の影響で病気が発生し、1998年 の収穫はゼロでした。本ミカンも3本中2本がゼロ。無農薬を押し通すと こんなこともあるのです。
 まだあまり取れないのですが、小木が大きくなればもっと供給できるはず。

清見オレンジ…4月上旬〜中旬頃


 晩柑の中では群を抜いて「ジューシー」。「ジューシー」をはるかに超えて、「16」くらいです。このしゃれ分かりますか?
 いつも希望の方に販売するのは従兄弟の清見ですが、これは最低農薬の自宅のもの。《黒点病》《かいよう病》があって汚く、苗木を植えてからまだ10年少ししか経っていないので、味も不安定です。そこで、自宅のものは「どうしても最低農薬の清見が食べたい」というマニアの方に限らせて頂いています。

バレンシャオレンジ…7月中旬〜下旬頃


 普通のミカンより収穫まで半年余計にかかり,その分病害虫対策などに大変手間のかかる晩柑ですが、それだけの価値はある味です。
 以下は《グチ》ですから読まなくて結構です。
1.カイヨウ病に弱く、無農薬では「選外品」が多くなる。
2.雪がかかるとジューシーさがなくなる。雪の害を防ぎ,いい色に仕上げるために,1月の寒い時期に1枚6円以上もする袋掛けをしなければならない。これも強風で飛ばされ,カラスに破られる。
3.カラスに実や袋をやられないために網掛けをすると,草刈・消毒などの作業が大変になる。
4.カメムシの他、袋かけしていてもカタツムリに汁を吸われる。
5.収穫のタイミングを間違えると,「スあがり」といって、水分が少なくなる。
6.天候,肥料など,ちょっとしたことで「味」にバラツキが出る。
 おいしくてきれいなバレンシャオレンジはかなりむずかしく手間もかかります。だから、,それなりの「価格」にしなければ勘定に合いません。無農薬に近い状態ではなおさらです。
 写真は袋かけの前に撮ったもので,袋をかけると「いい色」が出ます。私の場合,「色」よりも天候・害虫・害鳥の被害から守るのが主な目的です。
 年によって味に差があるのが難点。 お客様の一人から外観について 「無農薬も結構だが,もっと企業努力をせよ」とのお叱りを受けたこともあります。彼女は消費者運動や公害・農薬などにも関心を持つ「闘士」で、現在は学校の先生だとか。有機・無農薬への意気込みがくじかれ,口先だけで「無農薬うんぬん」と言われている消費者や識者への不信感 がつのる瞬間でした。こういう方に食べていただく気はありません。

サンプル


 ミカンの選別・箱詰め
すべて手作業です。

 最低農薬温州ミカンー宮古井・無選別
「昔の自然の味で、味が濃い」と評判のミカンです。

 最低農薬温州ミカンー城山・進物用L

 最低農薬温州ミカンー城山・進物用

 最低農薬温州ミカンー城山・家庭用

 最低農薬温州ミカンー宮古井・「ガングロ」
「ガングロ」は私の登録商標ですが、自由に使ってください。こんなミカンでも売れる時代になって欲しいのです。味は「メチャ甘」です。

 低農薬極早生温州ミカン
 これは他の農家のものと比べて特においしいわけでもなく、自信がありません。だから売りたくなかったのですが、「早くミカンを食べたい」という方のために、2001年から直販を始めました。意外と好評だったので正直驚きましたが自分では納得の行く出来ではありません。今70本ほどあるのを30本近くに減らし、残りは桃、大石、ソルダム、梨、ぶどう、キウイに切り替える予定です。ところが、いろいろ実験した結果、2003年には糖度があがり、うれしい悩みになりました。

 サバイバル(生き残り)ミカン
 大きな、皮の厚いミカンは大味なので、「ジュース用」として販売しています。売れ残りを貯蔵していたら、これがまた独特の味で評判になりました。防腐剤をかけていないため、腐りを捨てながら2月ごろまでおくと数は半分以下になります。厳しい生き残りの時代にふさわしいミカンとして、「サバイバルミカン、生き残りミカン」と命名しました。「ガングロ」に続き、第2のヒット商品になりますかどうか。

[ミカンのレシピ]

 マーマレード の作り方

 このレシピは東京の太田様から頂きました。
 はじめ三宝柑で,次に春光柑で試されました。三宝柑のような「甘さ」はないのですが,さっぱりした独特の風味でした。
  マーマレードは普通,夏みかんや甘夏で作るらしい
のですが,「三宝柑が最高」という方も多いようです。
 お買い上げ頂いた上にマーマレードとレシピまで頂き,恐縮しています。
 このレシピを参考に,自分なりの味を出してください。
[材料] 出来あがり2カップ分
  夏みかん 特大1個(400グラム),水カップ31/2、砂糖 250〜400グラム

[作り方]
1. 夏みかんの表皮を良く洗い、横2つに切って汁を絞り、(無理にぎゅうぎゅう絞らない)ほうろう引きの器に入れる。
2. スプーンで袋をとり、皮は出来るだけ薄く刻み、いったんざるに取って水を張った大型ボールに入れて、ざぶざぶゆすって灰汁 を抜き,すぐ水を切る。
  この時押し付けたりせず。軽くゆすって絞らない。

3. 次にみかんの汁を入れたボールに入れ、水カップ31/2加え、涼しい所に3時間放置する。 (この時ペクチンが水にしみでて皮も柔らかくなる。
  暖かい所に置いたり、必要以上に放置すると苦くなる。)

4. 3時間経ったら、そのまま中火にかけ、蓋をせず30分煮る。次に砂糖を1度に入れてかき混ぜ、やや強火にして焦がさぬ様に木しゃもじでまぜながら20分煮る。
  汁にややとろみが出たら火から下ろし、消毒したビンに詰める。

(注1) 強火で早く煮あげるのは、香りがとばないため。
(注2) 皮を漬けた水は、マーマレードに最も必要なペクチンを滲出させるものだから、捨てないでそのまま煮ることがたいせつ。
(筆者注)
 マーマレード用のミカンは
「大きなもの,きれいなもの」でなくても良いが、皮を使うため, できるだけ無農薬・低農薬のものにしましょう。また、「白砂糖」はできるだけ避けましょう。「仕上がりの色」より,「健康に良いこと」の方が大切です。当農園では三宝柑・春光柑は無農薬ですが, 夏みかん・甘夏については信頼できる農家から低農薬・減農薬のものを斡旋させて頂いています。

新キャベツ・甘夏とあさりのマリネサラダ

 このレシピも東京の太田様からファックスで頂きました。
 「ふるさと宅配便」で甘夏をお送りしたところ、ちょうどこの料理を作ろうとしているところだったとのことでした。
 私は料理は素人なので,間違いがあれば指摘してください。
 また、できればパソコンで打ったものをインターネットでお送り頂ければ助かります。
[材料]6人分
 新キャベツ(600g)1/2個、塩:大さじ1
 ビネグレットソース(白ワインビネガー大さじ1、サラダオイル大さじ4、塩・コショウ)
 あさり600g2P、オリーブオイル大さじ1、にんにく小1片、白ワイン150cc
 甘夏の果汁2個分、オリーブオイル大さじ2,サラダオイル大さじ2,
 白ワインビネガー大さじ約1、塩・コショウ、甘夏2個、レモンバーム
[作り方]
1.キャベツは芯は取り除き,うす切りにし,葉は1口大に切り,塩茹でし, 熱いうちにビネグレットソースで下味をつける。
2.砂抜きしたアサリはよく洗い,にんにくのみじん切りをオリーブオイルで炒め, あさり、白ワイン,塩・コショウを加え,中火でふたをして3〜4分蒸し煮し。 身を外し,蒸し汁に戻し,砂が取れるように洗い,蒸し汁は茶こしでこして鍋に戻し, 甘夏果汁といっしょに2分の1の量に煮詰め,オイルと塩・コショウ、ビネガーで マリナードとし,下味をしたキャベツは絞り,あさりと一緒にマリナードに漬け, 冷蔵庫で冷やす。
3.甘夏の果肉を取り出し,一口大に切り,マリネしたキャベツとあさりを混ぜて盛り, レモンバームのみじん切りを散らす。
 
 

ポン酢レシピ

 このレシピは和歌山県の岩間さんから頂きました。材料の割合だけですが,わかる人には分かるということでした。初心者にもわかる説明は後日改めて載せる予定です。
 我が家では彼女に材料を提供し,作っていただいたポン酢を頂いています。
[材料]
 :2合
酢   :4合
ミリン :1合
醤油  :5合
ダシ  :1合
砂糖  :大さじ2
 ユズと酢は,3合ずつの方が味がまろやかになるそうです。ユズの代わりに《ダイダイ》などの晩柑を使っても良い。特に酢・醤油・砂糖は「健康に良いもの」をお使い下さい。また、これらは種類によって大きく味が変わるので、好みの味が出るまで試行錯誤してください。
 摘果したミカンでも作れるのではないかと思います。これは実験してみる価値がありそうです。

 その他,ミカンの食べ方について「レシピ」がありましたらお寄せ下さい。


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